LINEで送るカフェの前に広がる遊び心と緑がたっぷりのお庭
西武球場前駅の改札を出て左手に見えるのは、埼玉西武ライオンズの本拠地・ベルーナドーム。そのドームを背に県道55号に出て、所沢方面に少し歩くと「スリーリーフ」が見えてきます。外観からもアメリカンな雰囲気が漂う一軒家です。
広いお庭には緑がいっぱい！ 取材時にはちょうど、赤や青、ピンクのセージの花が見頃でした。一際大きな３本の木は、店名にちなんだシンボルツリー。晴れた日はかわいいモルモットにも会えるそうです。
店内は白や赤を基調としつつ、柱や床はウッド調でシックな造り。庭に面した大きな窓からやわらかな陽光がたっぷり差し込みます。テラス席に面する窓際にはハンモックも！ 庭の緑を眺めたり、お店の雰囲気を味わったりと、思い思いにくつろげる空間です。
お店のテーマのひとつが"アメリカン"。ところどころに飾られているレトロなアメリカン雑貨や店内に流れるラジオのBGMが、ちょっと非日常な雰囲気を演出してくれます。
お店を営むのは荒井さんご夫婦。「はじめはシンプルなカフェでしたが、オーナーである夫が収集していたアメリカン雑貨を活かし、今の形になりました。ガーデニングは未経験だったのですが、緑でいっぱいにしたいと思い、手探りでいろいろ植えています」と妻の正恵さんは話します。
２階にあるのは展望テラスと、遊び心たっぷりのマスターの秘密基地。雑貨だけでなくプラモデルやレトロゲーム、漫画などのコレクションが並びます。実際にレトロゲームで遊ぶこともできるそう。
バランスが計算されたベーグルサンドとこだわりのカレー
お店の看板メニュー「ベーグルサンド（スープ付き）」（600円～）は、具材を10種類から選べます。
「メニューを考える上で意識しているのは、当たり前ではありますが、やっぱり食べたときにおいしいかどうか。ベーグルサンドはいろいろとソースを変えながら、食材とソースの相性を試しました」と正恵さん。割烹料理で腕を振るった夫の賢さんと二人三脚でメニューを作ってきたそう。
「アボカドシュリンプ」（850円）は女性に人気のメニュー。ぷりぷりのエビとクリーミーなアボカド、マスターこだわりのアンチョビソースが絶品です。
「ベーグルというと硬めでドシッとしたものが多いですが、この店ではサンドにしたときに食べやすいよう、ソフトなベーグルを使っています」と正恵さん。
食べ応えのあるビーフパティーが特徴の「アメリカン」（900円）は、「『ベーグル＝ヘルシー』というイメージ通りじゃつまらない」という思いから、賢さんが考案したメニュー。ビーフパティーにトマト、チーズ、マスタードソース＆ケチャップという王道なアメリカンサンドですが、全体のバランスがよく、ボリュームがありつつも食べやすい仕上がりです。
「チキンカレー（スープ付き）」（900円）は、まろやかな口当たりと深みのあるスパイシーな余韻が楽しめる逸品。オーナーこだわりのレシピでつくられるカレーには、玉ねぎとトマトを煮込んだ手作りソースをベースに、スパイスやココナッツミルクなどが入ります。サラダがたっぷりなのもうれしいポイント。
他にスイーツメニューも豊富にラインナップ。「オープン当初はケーキくらいしかありませんでしたが、ワッフルやサンデーなど"アメリカン"なメニューが次第に増えていきました」と正恵さん。
地域に寄り添ったくつろぎの空間を提供
夫でオーナーの賢さんは実家が飲食店を営んでおり、ご自身も料理をしていたことから、自分も地元でお店をやりたいという想いがあったそう。希望の場所に物件が見つかり、2020年10月にお店をオープン。お子さまたちの名前を由来に「スリーリーフ」と名付けられました。
「ここは都心や所沢中心部に出やすく便利でありながら、自然が豊かで落ち着ける場所です。地元に寄り添い、ここでのんびりと長くお店を続けたいです」と正恵さんは話します。
平日は地元の方、週末は子連れのファミリーが多い一方で、ベルーナドームのイベント開催日は混雑することもあり、メニューもイベントデー仕様に変更されるとのこと。イベント日に訪れる際にはSNSなどで事前に確認しておくのがおすすめです。
ゆっくりくつろぐもよし、腹ごしらえをしてイベントに臨むもよし。地元密着の「スリーリーフ」は、オーナーご夫婦のこだわりがあふれる、ハートウォーミングなカフェでした。
※営業時間、販売商品、価格などが変更になる場合がございます。