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西武観光バス急行「三峯神社」行きの終点「三峯神社」で下車すると、市営三峰駐車場に到着します。駐車場から参道を上がった先の三ツ鳥居の手前に「大島屋」はあります。

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店内にはテーブル席や座敷のほか、お土産を販売する売店も。飲食とお土産を扱うスタイルは昔から変わっていないそうです。

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ぜひ利用したいのがテラス席。目の前には緑豊かな秩父の山並みが広がり、標高約1,100mという立地ならではの景色を眺めながら食事を楽しめます。山の緑を間近に感じられる開放的な空間で、参拝後のひと休みにもぴったりです。

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現在は5代目店主の千島輝大さんを中心に、家族でお店を切り盛りしています。店頭では輝大さんのお母さまの浩子さん(写真)もお客さまを迎え、三峯神社を訪れる人たちを見守り続けています。
大島屋の始まりは、約140年前にさかのぼります。千島さんのご先祖が三峯神社へ向かう途中にある手彫りのトンネルのそばで、履き古したわらじがたくさん捨てられているのを目にしたそう。参拝客がここでわらじを履き替えることに気づき、わらじを販売するようになったそうです。
当時の三峯神社への参拝は、長い山道を歩く旅。大島屋ではわらじを販売するとともに参拝客が休憩できる茶屋として飲食を提供し、お参りする人たちを支えてきたそうです。

スクリーンショット 2026-09-11 140417.png(写真提供:大島屋)

創業時は現在とは異なる場所に店を構えていましたが、少しずつ神社に近い場所へ移転。1920(大正9)年には三峯神社の一の鳥居のそばへ、さらに約55年前に現在の場所へ移りました。

秩父に来たら味わいたい3つの名物

輝大さんと弟の徹也さんは、ともに東京の飲食店で修業した経験の持ち主。輝大さんは和食を学び、「大島屋」に戻ってから約30年になります。現在は昔から受け継いできたものを兄弟で大切にしながら、時代に合わせてメニューに少しずつ手を加えているそうです。

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まず、いただきたいのが人気メニューの「くるみ汁そば」です。くるみを使ったつゆに、そばをつけていただく秩父ならではの一品。のどごしのよいつるっとしたそばと、ほのかにくるみが香るやさしい味わいのつゆがよく合います。後味は重たさなく、何枚でも食べられそうです。

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続いては、秩父名物として知られる「わらじかつどん」。大島屋では2010年ごろから提供しています。

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油で揚げたわらじ型のかつを和風だしに浸した、昔ながらのスタイルです。薄めの衣で食べやすく、噛むほどに肉のうまみが感じられます。かつには和風だしがしっかりと染み込み、ご飯が進むおいしさ。この味を目当てに繰り返し訪れるお客さまもいらっしゃるそうです。

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もう一品、長く親しまれているのが、薄めのこんにゃくに甘めの自家製みそをたっぷりのせた「みそおでん」です。
みそをのせる前には、こんにゃくの水気をしっかりと拭き取るひと手間も。水っぽさがなく、甘めのみその味わいをしっかりと楽しめます。

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大島屋では秩父のこんにゃくに、代々伝わるレシピで作った自家製のみそを合わせています。輝大さんが物心ついた頃にはすでに提供していたという、昔から変わらないメニュー。長年受け継がれてきた大島屋の味を楽しめます。

これからも三峯神社を訪れる人たちのために

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かつて三峯神社には、同じ地域などの人々でつくる信仰の集まりである「講(こう)」を組んだ多くの人が、東京からも参拝に訪れていました。大島屋もそうした参拝客を長年迎えてきたお店のひとつです。

時代とともに団体での参拝は減りましたが、近年はテレビやSNSなどをきっかけに若い世代も訪れるようになりました。かつて大島屋を訪れていた祖父と、その子ども、孫という三世代でやって来るご家族もいるそうです。
「これからも三峯神社に参拝されるお客さまのお手伝いができればと思っています」と輝大さん。三峯神社を訪れた際には、長い歴史とともに参拝客を迎えてきた「大島屋」でひと休みし、秩父ならではの味を楽しんでみませんか。

※営業時間、販売商品などが変更になる場合がございます。