目指すは、秩父。さまざまなご利益を授かることができる寺社仏閣がたくさんあり、都心からも日帰りすることができます。
池袋駅に集合し、特急ラビューに乗りこんで、いざ、秩父へ出発!

190402t.030ma.jpg

190402t.041ma.jpg

大きな車窓いっぱいに広がる春のうららかな景色を楽しんでいるうちに、約1時間20分で「西武秩父」駅に到着。
まずは御朱印帳を手に入れるため、駅前にある「西武秩父駅前温泉 祭の湯」のおみやげコーナーへ。かわいいご朱印帳がよりどりみどりで、テンションがあがります。

お気に入りの御朱印帳を手に入れたら、さっそく、御朱印巡りを始めましょう。
今回訪れるのは「秩父神社」と「西光寺」。どちらも西武秩父駅から歩いて巡ることができます。最初に駅から徒歩10分ほどの秩父神社へ。
カフェや昔ながらの和菓子屋さんや瀟洒な洋館、レトロかわいいお店や建物が立ち並ぶ参道を、お散歩気分でのんびり歩いていくと、秩父神社の大鳥居が現れました。

190402t.062ma.jpg

秩父神社は、創建2100年を超える古社。はるか紀元前の昔から、秩父地方を守ってきた神様です。知恵の神様とされる八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)が祀られていることから、学業成就・合格祈願のご利益があるとされているそう。

190402t.088ma.jpg

さっそく、参拝をしましょう。心をこめて、二拝、二拍手、最後に深く一拝。神様と対話する、大切なひと時です。

190402t.080ma.jpg

参拝をすませたら、いよいよご朱印の授与所へ。平日にもかかわらず、窓口には、御朱印を求める人が絶えません。
編集部員は、これが初めての御朱印体験。ドキドキしながら「ここにお願いします......」と、まっさらなご朱印帳を開いて差し出します。

190402t.068ma.jpg

御朱印は、神職さんが授与所の奥で、一筆一筆丁寧に書いてくださいます。手書きの御朱印は、一期一会の宝物。受け取ると、ありがたい気持ちが自然と湧いてきます。

190402t.074ma.jpg

190402t.075ma.jpg

御朱印デビューを無事すませた後は、境内を散策。中でも目を引く豪華な本殿は、徳川家康が寄進したもので、見事な彫刻が建物の四面にぐるりとほどこされています。
子育てをする虎の親子の姿や、日光東照宮の「見ざる・言わざる・聞かざる」と反対に「よく見る・よく聞いて・よく話そう」を表す「お元気三猿」など、愛らしい動物の姿にほっこりしたり、彫り物に添えられた物語に「なるほど」とうなずいたり。

最後におみくじも引いて、心を満たされて秩父神社をあとにしました。

190402t.084ma.jpg

190402t.102ma.jpg

次に向かうのは、秩父札所34か所・16番の西光寺です。春の陽ざしをあびながら、つくしが顔を出す野中の道を歩いていきます。

190402t.103ma.jpg

秩父神社から歩いて10分ほどで、西光寺に到着。満開の枝垂れ桜と、日向ぼっこ中の猫がお出迎えしてくれました。

190402t.118ma.jpg

190402t.124ma.jpg

西光寺は、秩父では珍しい真言宗のお寺です。まずは、ご本尊様の千手観世音様にお参りをしましょう。鰐口をひとつきして、心身の塵を払い、手を合わせます。

境内には、四国88か所霊場のご本尊様を模したものが並ぶ「回廊堂」や、秩父最古にして唯一現存する「札堂」など、見どころがたくさん。ゆっくりと見て回ったあと、本堂の横にある納経所を訪ね、御朱印をいただきます。
お願いすると、心をこめて書いてくださいました。

あらためて御朱印の意味をうかがってみると、「お参りすることで仏様から功徳を授かることができ、御朱印は、お参りをした印となるものなんですよ」とのこと。
西光寺の御朱印には、お寺の名前や日付の他、山号の「無量山」、千手観世音様を表すサンスクリット語「キーリク」などが記してあるそう。受け取ると、ほんわり、あたたかい気持ちになりました。

190402t.151ma.jpg

「御朱印巡りを始めるきっかけは、どんなことでも良いんですよ。実際に御朱印巡りをしてみたときの気持ちを、大切にされたらいいと思います。私も秩父34か所を回ったことがありますが、すべてを回り終えたときは、なんとも清々しい気持ちになったものです。また、寺社仏閣に伝わるさまざまな伝説には、それぞれに深い教えがあります。一つひとつ、ご自身にとりこんでいかれることで、人生の支えとなるかもしれませんね」
今日一日だけでも、心が洗われた気がする編集部員。これからも、御朱印巡りを続けてみたくなりました。