緑豊かな農園は、住宅街の中で癒しの存在に
くだもののつみとり体験を行っている「美園フルーツファーム」は、小平駅から歩いて6分のところにあります。フルーツの名前が大きく書かれたのぼりと看板が目印です。
矢印に沿って進むと、周囲の住宅街とは雰囲気ががらりと変わり、緑が生い茂る入り口がのぞきます。入り口を抜けると、椅子とテーブルのある休憩所と、受付・販売スペースがあります。取材に伺ったのは8月。猛暑の真っ只中でしたが、木々の間から涼しい風が吹き、日陰に入ると涼しさを感じます。
「住宅街の中で農園を管理するのは、作業音などの面でとても気を遣いますが、これほど緑が多い場所は少ないので近隣の人にとって癒しの場になっているかもしれません」と話すのは、「美園フルーツファーム」を営む内堀さんです。
つみとり体験をしに来園するお客さまへの心配りも忘れません。ブルーベリーの木は、余分な枝を切って形を整える「剪定」を行いますが、これを夏場にもこまめに行っているそうです。「剪定をしているのでブルーベリーの実が見えやすく、お子さまでもつみやすいと思います」と教えてくれました。
「リピーターも多く、『この農園が一番のお気に入り』と言ってもらうこともあるんですよ」と照れながら話す内堀さん。「来園者にとって良い環境にしたい」という農園づくりへのこだわりを感じ、ブルーベリーつみがさらに楽しみになってきました。
おいしいブルーベリーを見分けるには「色」に注目!
内堀さんのお話を伺ったあと、入園料300円(税込み)を支払い、さっそくブルーベリーのつみとりに向かいます。想像以上に広々とした園内は、住宅街の中にあることを思わず忘れるほど。通路の左側一面には梨の木が、右側一面にはブルーベリーの木がならびます。
「美園フルーツファーム」のブルーベリーは、「ブライトウェル」と「ティフブルー」の2種類が主力。今回は7月~8月中旬が収穫時期の「ブライトウェル」をつみとることに。実が大きく甘いのが特徴です。
案内してくださったのは、スタッフの松本さんです。まずはブルーベリーのつみ方を教わります。
優しくブルーベリーの実をつかんで引っぱると簡単に実がとれるとアドバイスいただき、さっそく実践! やってみるととても簡単で、どんどん収穫が進みました。
「軸の近くがピンク色の実はまだちょっとすっぱいんです。軸のところまで濃い青が色づいていて、弾力があるものが完熟でおいしいブルーベリーです」と、見分け方も教えていただきました。手前のほうの実はすでにつまれてしまっていることもあるので、少し奥のほうを探すのがおすすめなのだそう。
白い桶に貼ってある赤いライン(約500g)を超えるまで収穫するのがルールですが、あっという間に赤いラインに達しました。
時間制限なし。心ゆくまでフルーツ狩りを楽しめる
つみとり体験に時間制限はなく、自分のペースで心ゆくまで果実のつみとりを楽しめます。園内には休憩スペースがあるので、疲れたら途中でひと休みできます。
十分に楽しんだら受付に戻り、収穫した実の重さを量ってもらいます。ブルーベリーの代金は1kgあたり2,000円(税別)です。
ブルーベリーのつみとり体験ができるのは7月中旬から8月下旬まで。そのほかにも、小平なしは9月~10月上旬(2022年度は中止)、柿・キウイは11月~3月につみとり体験をすることができます。緑に囲まれた癒しの空間で、新鮮なくだもの狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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