LINEで送る緑道沿いの花咲く隠れ家カフェ
2014年にオープンした「ラ ローズ ブランシュ」。緑道の植物を眺めながら散歩を楽しんでいるとあっという間に到着します。店名となっている「白いバラ」を中心に、色とりどりのバラに囲まれており、緑のアーチをくぐって入るどこか隠れ家的な存在です。
店内は吹き抜けになった高い天井と大きなアーチ型の窓で、とても開放的な空間。広い窓に面したカウンター席や、ワンちゃん連れO Kのテラス席が人気です。
暖かい笑顔で迎えてくれた店主の森下さんは昔からバラを育てることが大好き。店内に飾っているバラも、ご自宅で育てているものを毎日摘んでくるのだそう。
「手間をかけて育てても咲かないこともあり、バラはとても繊細なんです。自分の思い通りにならないことでも挑戦したいというのもあるかもしれません」。
帽子作家としても長年活動されている森下さん。好きなことややりたいことはどんどん挑戦したいと考えているそうで、帽子作りのかたわら独学で料理やお菓子作りの技術を身につけ、スイーツやランチを提供するカフェをオープン。自分の中に湧き上がるイメージを表現し続けています。
アイデアは唯一無二！ 素材を生かした華やかなスイーツ
多くのスイーツファンを魅了する「ラ ローズ ブランシュ」の人気メニューは、独創的なパフェ。内容は月替わりで、早い時は１〜２週間で次のメニューに切り替わっていることもあるのだとか。
この日提供されていたのはバラをテーマにした「Rose Garden」（1,150円）。食べられるバラでかわいらしくデコレーションされたクッキーや、バラ色のグラデーションのようなアイスクリームで見た目も華やか。ローズウォーターのアイス、グレープフルーツのソルベ、ラムバニラアイスなど、香りまで楽しめる一品です。
「私自身も、絵になるような見た目のものが好きなんです。お客さまが喜んでくださったり、『わあ～』と声を上げてくださったりと、良い反応を見るのが楽しいです」と森下さん。
もちろん見た目だけでなく味や食感にもこだわりが。
「同じバニラアイスでも、冬場は濃厚なカスタード系にしたり、夏はさっぱりとしたミルク系にしたりとテイストを変えてご提供しています。パフェに合わせるクッキーの種類もいつも変えていますね」。
作りたいもののイメージが次々に溢れてくるそうで、たくさん書き留めたアイデアメモの中からその時のテーマに合わせてパフェの構成を考えています。
「定休日の火・水を挟んで木曜日から新作を出すことが多いです。今回のように季節を象徴するお花や、小説や映画、音楽や絵画作品などをモチーフにすることも」。
そのアイデアが尽きることはなく、これまでには「赤毛のアン」や「美女と野獣」、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」といった名作をモチーフにしたパフェも提供されていました。これからもどんどん新作が登場するので、気になるパフェを見つけたら早めに訪れるのがおすすめです。
テイクアウトも可能なケーキは毎日８種類ほど提供されています。定番商品から季節のフルーツを使ったものまで毎日異なるケーキを販売していますが、なかでも熱心なファンが多い一番人気は「レモンチーズケーキ」（510円）。酸味の効いた甘さ控えめのスフレチーズケーキで、とろけるような食感もクセになります。
実は甘いものがあまり得意でないという森下さん。"素材より濃い"をモットーに、どのスイーツも砂糖を少なめにし、素材そのものの味がしっかりと感じられるように作られています。
お客さまとともに作り上げた心安らぐ居場所
テイクアウト用の手作りクッキー（550円〜）にお花が入っていたり、スイーツを盛り付ける器も植物のモチーフのものが多かったりと、森下さんの世界観がたっぷりと表現されています。
「好きで集めたものもありますが、お皿や花器、ラッピング用品などはお客さまからプレゼントしていただくことも多いんです。それがどれもすごく素敵で！ お店のことを私以上にわかってくださっています」。
お客さまとの温かな交流がこの素敵な空間を作り出しているのかもしれません。
おいしいスイーツと居心地のよい空間。森下さんの華やかでありながらほっと落ち着ける雰囲気に魅了されている方々が多いのも頷けます。花小金井の自然を感じながら、心豊かなひとときを過ごせるお店にぜひ訪れてみてください。
※価格はすべて税込
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