電車を眺めながらのカフェタイムでリラックス
東伏見は大きな公園が2つあるゆったり落ち着いた街。南口右手の鳥居をくぐった東伏見稲荷神社の参道に、今回お伺いした「Linto Coffee」があります。
明るい木目調のドアを入ると、四人掛けのテーブルが2つ。向かいの壁には絵本などが並び、ベビーカーでも利用しやすい広めの空間になっています。奥には二人掛けの席とカウンター席があり、こどもと一緒に、友人と、ひとりの時間に合わせて、ちょうどいい場所が選べます。
お話をうかがったのは、店主の大宮靖貴さん。
「夫婦ふたりでお店を始めるにあたり、凛と背筋を伸ばしてやっていこうという気持ちと、このお店を利用するお客さまの活力になるようリフレッシュできる時間を過ごしてほしいという想いで名づけました。通りが東伏見稲荷神社の参道なのも凛とした空気を感じますね」。
窓際の席からは西武線の電車が間近に見えます。通りにはサクラやアジサイが植わり、季節ごとの楽しみもあるそうです。
おいしいコーヒーと焼き菓子のある幸福なひととき
「焼き菓子は開店前と閉店後につくっています」と大宮さん。お話を伺っているときも店内にはガトーショコラの甘い香りが漂っていました。
今回は人気のカヌレ(320円)と期間限定の「ゆずのクグロフケーキ」(530円)とともに、ハンドドリップコーヒー(500円)をホットでオーダーしました。
以前はコーヒー専門店で働いていたという大宮さん。
「コーヒーはバランスのよいブレンドを軸に浅煎りと深煎り、デカフェの4種類。豆は墨田区にある『nananamoe COFFEE』さんに焙煎してもらってます」
通にも愛されるカヌレは、表面はカリッと硬い食感で香ばしく、対照的に中は弾力のあるやわらかさ。やさしい甘さがコーヒーによく合います。
ゆずのクグロフケーキは、一口目のゆずの香りがとても印象的です。
「生地にゆずの果汁とピューレを練り込むだけでなく、表面のアイシングにもゆずの果汁を加えることで、さわやかな香りが味わえます」と大宮さん。
どれを選んでも外さないドリンクとフード
バジルチキンサンド(460円)は、おとなだけでなく小さなお子さまにも人気です。店主がお気に入りだという「コイガクボ」保谷店の米粉パンに、鶏むね肉とキャロットラペ、レタスをサンド。カリッとトーストされたパンを頬張るとバジルの香りが口いっぱいに広がります。「一般的なバジルサンドは味が濃いものが多いですが、飽きがこないさっぱりした味付けにしています」と大宮さん。
バジルサンドのお供には、米麹レモンジュース(580円)をチョイス。広島産瀬戸内レモンの輪切りとまろやかな米麹で、甘すぎずにスッキリとした味わいです。当初は夏の期間限定メニューとして販売していましたが、反響が多かったことから定番メニューになったのだそう。
ほどよい距離感がつくる心地いい空間
「コーヒーはもちろん好きですが、同じくらい人が好きなんです。コーヒーを囲んで自分とお客さまが居心地よく過ごせる空間づくりに重きを置いてきました。長く続けられるように私たちも成長したいですし、来てくれるこどもたちの成長もそっと見守っていきたいです」と大宮さん。
ちょっと時間が空いたら、自分のためのおいしい焼菓子とコーヒーのある時間で、凛とリフレッシュしに行ってみてください。
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