LINEで送るフラワーセラピーを取り入れたアレンジメントレッスン
吹き抜けの空間に心地よい日差しが降り注ぐ室内。自宅兼アトリエのこの場所で12年前から教室を行っているのが、講師の津村伊登子さんです。
津村さんが花の魅力に気付いたきっかけは、仕事帰りに花屋でミニブーケを購入したことでした。
「500円くらいの小さなものだったんですけど、家に飾ってみたらすごく気分が良くなって。花の持つ力を実感しました」
花の魅力に目覚めた津村さんは、それを機にフローリストの養成講座やフラワーセラピーの教室など、花に関するさまざまな教室に通います。自分のアトリエを持つことも考えていたところに東日本大震災が起き、「やりたいことは後回しにせずやってみよう」と決意。そうして開いた教室は、花の持つ力を五感で感じて心身のバランスを整える「フラワーセラピー」や「カラーセラピー」など、それまで津村さんが学んできた知識がギュっと詰まったものになりました。
季節の花を使った「秋のラウンドBOXアレンジメント」を体験！
今回体験させていただいたのが、季節のアレンジメントレッスン（8,800円）。津村さんが市場で直接仕入れた新鮮な季節の花々を使用して、作品を制作します。
まずはウェルカムティーをいただきながら、使用する花や作品のテーマについて説明していただきます。カウンターにずらりと並んだ花を見るだけで、ワクワクした気持ちに。この日制作したのは、「秋のラウンドBOXアレンジメント」。秋らしい赤のケイトウや珍しい黒のカラーをメインに、深まる秋を円形のBOXいっぱいに詰め込んだアレンジメントを作っていきます。
「赤はエネルギーの塊のような色なので、頑張りたい日や背中を押してほしい日に飾ると良いですね」と津村さん。このように津村さんのレッスンでは、作品の作り方だけでなく、カラーセラピーを生かした花の楽しみ方生活への効果的な取り入れ方も折に触れ学ぶことができます。
一通り説明を聞き終えると、使用する花を自分で選びます。アレンジメント教室ではあらかじめ花材が取り分けられていることが多いのですが、アトリエ・エコルでは生徒それぞれが自分で花の開き方や実の付き方などを見ながら、ステキ！ と思った花を選ぶことができます。
必要な花材をすべて取ったら、器にオアシスを敷き詰めます。料金にも含まれている器は、「花が終わったあとも、ギフト用に再利用したり、ちょっとした雑貨を入れていただけるなど、その後の生活の中で活用できるようなものを選んでいます」と津村さんが言うように、持ち帰ったあともいろいろな用途で楽しめます。
水がブリキに直接かからないように、オアシスとブリキの間にはセロハンを敷きます。セロハンの不要な部分を切って、準備が完了。花をオアシスに挿していきます。
挿す前には、茎を短くカット。BOXの上部で花の高さがそろうように、花自体の大きさによって切る長さを調整します。花が大きく高さのあるものは茎を短く、小さくて高さが必要なものは長めに切ります。
フラワーアレンジメントには、制作する作品によって異なるさまざまな技法があります。今回は初めてでも取り組みやすいBOXアレンジメントということもあり、花は垂直方向に挿していけばよいとのこと。茎についた葉を落としてから、オアシスに花を挿していきます。
「花の本数を考えつつ、色の偏りや花の凹凸感などのバランスを見ながら挿し進めるのがコツです」と津村さんに教えていただきながら、全体を埋めていきます。フチの部分も見えなくなるように、花や葉で覆うように挿すのがポイントです。
オアシスが見えなくなるくらい、隙間なくぎっしりと花を詰めていきます。生花にたっぷりと触れることができる時間は、贅沢そのもの。
挿し終えたら、最後に器にラフィアを巻いて、完成です。
レッスンは１時間半ほどで終了。集中して作業をした後には、スイーツ好きの津村さんがセレクトしたお菓子とお茶でティータイムを楽しみます。
今回は秋のお花を使ったアレンジメントを体験しましたが、レッスンでは季節ごとにさまざまなお花が楽しめ、毎年クリスマスリースレッスンも開催しています。
「花を触っているときは、脳の普段使わない場所を使っているように感じます。集中して作品を作って、心地よい疲労感を感じていただきつつ、甘いお菓子やお喋りも楽しんでいただいて。アトリエ・エコルでの時間全部を楽しんでもらいたいです」と津村さん。リフレッシュして毎日を頑張る活力をもらえる空間を、ぜひ味わってみてください。
※価格はすべて税込
※レッスン内容により価格が変更になる場合がございます。