中国の伝統医学に基づいた本格薬膳スープの専門店

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練馬駅から線路沿いを西に5分ほど歩くとおしゃれなカフェのような店が見えてきました。「薬膳めし専門店 ナナハチ」は、2021年7月に開業した薬膳スープ料理の専門店です。

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古くから中国に伝わる伝統医学「中医学」では、食事で体調を整えるとの考えが実践されてきました。身体の中から元気になるためには、季節や体質、体調に応じてさまざまな食材を取り入れることが重要です。「ナナハチ」の薬膳スープは、じっくりと煮込んだ烏骨鶏をベースに国際薬膳師が監修した数種の薬膳をブレンド。メイン食材となる春雨か粥を選んだら、好きなトッピング3種とともにオーダーします。

「中国や台湾では、ショーケースから好きなトッピングを選んで薬膳粥をその場で作ってもらうスタイルが一般的なんです」と教えてくれたのは、店長の小池海斗さん。自分だけのオリジナル薬膳スープを味わえるようにと、店内には常時30種以上の具材が並んでいます。

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練馬区内にある「ナナハチ農園」で無農薬栽培された野菜を中心に、厳選したトッピング食材をラインナップしています。

練馬区コラボの限定セット。3種の味変アイテムで実験を楽しむ!

今回お目当ての「薬膳スープ魔法の実験セット」は、練馬区が行っている「ねりまシティ・ウィザード・プロジェクト」とコラボレーションした限定メニューとして2023年1月から販売をスタート。試験管に入った3つの味変アイテムやデザートが付いて1,500円はかなりお得です。

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最初は薬膳スープのお粥をそのままいただきます。鶏の旨味が凝縮されたスープには、なつめ、龍眼、クコの実、八角、陳皮などが溶け込んでいますが、クセのないさっぱりとした味わいです。お粥のトッピングはしゃきしゃきと歯ごたえの楽しいチンゲン菜とカニ団子、しめじをチョイスしました。

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味変アイテムはトマトソース、豆乳、特製炭パウダーです。トマトソースで爽やかな風味を楽しみ、豆乳を入れると一気にまろやかな味わいに。特製炭パウダーには一味唐辛子がブレンドされているので、3種をすべて入れるとマイルドな口当たりの担担麺のように変化します。

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「薬膳スープ&春雨(お粥)」(880円)は、店長おすすめの春雨です。トッピングは鶏ささみ、黒木耳、さつまいもをチョイスし、ちょっと刺激的な3辛にしてみました。

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太くてもっちりとした食感が特徴の春雨は、着色料や保存料を一切使用していません。「漂白剤も使っていないグルテンフリーの国産品なので、健康に気を遣っている方からとても喜ばれています」と店長。おすすめと言うだけあって、この食感はなかなかクセになりそうです。

確かな食材と知識で、身体の中から健康に!

厨房で黙々と調理をする小池さんは練馬区の出身。高校卒業後はイベント設営会社に勤めていましたが、20歳の時に大病を患ったことがきっかけで料理の道へ転身しました。
「僕の場合は腸に負担のかかる食事を取れなくなってしまったんです。それまでのように不健康な食生活をしていたら命に関わる事なので、栄養学をちゃんと学ぼうと思って」と、会社を辞めた小池さんは専門学校に入学し、栄養士の免許を取得しました。

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店内では季節に合わせたオリジナルブレンドの薬膳茶、黒木耳や白木耳といった食材のほか、自宅用に「薬膳スープ&春雨セット」(880円)も販売しており、自宅でもお店の味を楽しみたいという方に評判なのだそう。

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開業から間もなく2年。口コミやグルメサイトでの評判も良く、この2年でファンも増えてきました。「男性のお客さまも意外と多くて、男女比は半々くらいですね。うちの薬膳スープはあまりクセのない味付けが特徴なので、お子さまもよくいらっしゃいますよ」と小池さん。物腰柔らかな店長のファンも多いそうです。

「ナナハチ」の薬膳スープで身体の中から健康を気遣ってみませんか?

※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格などが変更になる場合がございます。