写真に撮りたくなるウォールペイントが目印!
保谷駅北口の駅前通りをまっすぐ進み、信号のある交差点の手前を右に入ると、色鮮やかなウォールペイントが目にとまります。ここが今回の訪問先、2021年8月にオープンしたコーヒースタンド「DecafCoffeeStand to Me.」です。
店内に入るとコーヒーの香ばしい香りに包まれます。内装は明るいウッド調で統一されていて、すっきりと居心地のいい雰囲気。
店主の早乙女さんはもともと飲食業界で働いており、いつか自分のお店を持ちたいと思っていたのだそう。
「保谷にはこどもを連れて入れるようなコーヒー屋さんがほとんどなかったので、ないなら自分でつくろうと思いました。店名は『お客さまに自分のための時間を過ごしてほしい』という気持ちを込めて『to Me.』に。早乙女(そうとめ)の『とめ』にもちなんでいます(笑)」
「to Me.」のコーヒーの特徴は、すべてデカフェであること。デカフェとは、カフェインを含む食べ物や飲み物からカフェインを取り除いたものを指します。
「妊娠や授乳の時期にカフェインを控えたとき、おいしいデカフェのコーヒーになかなか出会えなくて。そのときの経験がきっかけで、『コーヒー屋さんをつくるなら、みんなが飲めるおいしいコーヒーを出したい』と思いました」と早乙女さん。
デカフェのコーヒー豆をいろいろと取り寄せて試飲するなかで、東久留米の「Tokyo Coffee」という焙煎所に出会い、「to Me.」専用のオリジナルブレンドを作ってもらいました。
「焙煎の度合いやブレンドの比率にもこだわって、『東京コーヒー』さんと相談しながら決めました。コーヒーを飲んだお客さまに『デカフェとは思えない』と言ってもらえるとうれしいですね」
人気のメニューは写真右の「カフェラテ」(ホット・アイス/500円)。写真左の「フレーバーラテ」(ホット・アイス/550円)は、4種類のシロップからフレーバーが選べます。季節によってはいちごやマロンなどのシロップも登場するのだそう。
親子連れがゆったり過ごせる工夫も
「to Me.」のもうひとつの特徴は、お子さま連れでも気軽に入れるところ。幼稚園にお子さまを送ったあとで立ち寄ったり、お子さまを連れて公園に行く前にコーヒーを買いに来たりと、お近くにお住まいの子育て世代のお客さまが訪れることが多いのだそうです。
脚のないテーブルを使っているのも、そのための工夫のひとつ。ベビーカーを近くに置くことができるので、お子さまと近い距離で過ごせます。店内には絵本も置いてあり、親子でゆったり過ごせるのがうれしいところ。
また、メニューにはお子さま向けのドリンクも用意されています。その名も「ベビラテ」(250円)。コーヒーは入っておらず、中身は全てミルクなのだそう。ホットの場合はフォーマーで温めるので、ふわふわのミルクが楽しめます。「フレーバーベビラテ」(300円)はチョコシロップが大人気とのこと。
「お子さま用のドリンクも、あえておとなと同じサイズのカップで出しています。親子でお揃いのカップで飲めますし、最後まで飲み切れなかった場合もふたをして持ち帰ることができます」と、さりげない心配りも。
お店同士のつながりが生んだコラボスイーツ
保谷というまちについて早乙女さんに伺うと、「お店同士の横のつながりが多いんです」とのこと。個人経営の飲食店が多いためか、近隣のお店との交流が盛んなようです。そうしたつながりから新しいメニューも生まれています。
そのひとつが、「米粉のあまぁいスモアパン」(480円)。もちもちの米粉パンの上にたっぷりのマシュマロとチョコレートソースがかかった、デザートピザのような見た目のスイーツです。こんがりと溶けたマシュマロは、ほんのり塩気のあるもちもちの米粉パンと相性抜群。
この米粉パンは、「to Me.」から歩いてすぐの場所にある米粉パン専門店「コイガクボ」のパンを使用しています。「『お一人さま用の丸いピザを作りたいんです』とご相談したら、すぐに試作品を作ってくださいました」と早乙女さん。「to Me.」のためだけに開発された特別な生地なのです。
もうひとつは「マルズチーズケーキさんのスティックチーズケーキ」(350円)です。こちらはひばりヶ丘のシェアキッチンでチーズケーキを販売している「マルズチーズケーキ」とのコラボ商品。濃厚なチーズの味わいが感じられ、コーヒーと合わせていただきたい一品です。
おとなもこどももみんなが楽しめるカフェ「to Me.」。自分のための時間を過ごしたくなったら、ぜひ訪れてみてください。
※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格等が変更になる場合がございます。
※新型コロナウイルス感染防止対策により、営業時間が変更になる場合があります。