こぢんまりとした、ほっとできる店内

アパートの一室にひっそりと店を構える「nico+」。黒い看板を目印に奥へと進むと、華やかな装飾がされた入り口が見つかります。

220818-7teraa.jpg220818-2teraa.jpg靴を脱いで上がると、こぢんまりとした店内はアンティーク調の雑貨屋さんのような雰囲気。入って正面のショーケースにはマフィンやケーキなどのお菓子が、左手にはアクセサリーなどの雑貨がならんでいます。取材中に訪れたお客さまは、店主の宇都宮さんとの会話を楽しみながらお買い物をしていました。

220818-52teraa.jpg入曽に住んで23年になるという宇都宮さんは、「お店を開くなら絶対に入曽!」と決めていたといいます。

「入曽はのんびりしていて、温かい人が多い街。そんな大好きな地元で、ほっと一息つけるような場所をつくりたいと思ったんです」。
あえて駅前から少し離れた場所を選んだのは、「このお店に来ること自体を目的にしてほしい」という想いがあったからなのだそう。

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素材にこだわりぬいた、体にやさしいお菓子

「nico+」のショーケースには、小麦粉を使わず米粉100%にこだわったマフィンやタルト、ケーキなどのお菓子がならびます。米粉は熊本県産のものを取り寄せて使用しているのだそう。
「子どもがアレルギー体質だったことから、美容と健康にいい米粉に興味を持ち、お菓子を作るようになりました。米粉のスイーツを目当てに遠方から来られるお客さまもいらっしゃいます」と宇都宮さん。

もうひとつの特徴は、お菓子に使用するフルーツや野菜はなるべくフレッシュなものを使っていること。無農薬にもこだわっており、地元の農家さんから直接仕入れることも多いそうです。

220818-50teraa.jpgフルーツやチョコ―レートを使ったベーシックなものから、「珈琲&クリームチーズ」などの意外な組み合わせ、「トマト&チーズ&バジルペースト」といった"ごはん系"マフィンも。仕入れの状況や気候に合わせて、メニューは毎日変わります。ラインナップは前日の夕方ごろにInstagramにアップされるので、それを見て取り置きをするお客さまも多いとのこと。

今回は、「狭山茶チョコチップ」マフィン(写真右/320円)と「無農薬ブルーベリー&こけもも」マフィン(写真中央/360円)、そして「桃とブルーベリーのアールグレイタルト」(写真左/460円)をいただきました。

220818-57teraa.jpg「狭山茶チョコチップ」マフィンは、狭山茶のほろ苦さとチョコの甘味がほどよくマッチ。米粉の入った生地はクセがなく、サクッとふわふわの食感に仕上がっています。

「無農薬ブルーベリー&こけもも」マフィンは、狭山で採れた新鮮なブルーベリーを使ったマフィンです。酸味の強いこけももとブルーベリーの相性がよく、夏にぴったりの爽やかな味です。

220818-18teraa.jpg「桃とブルーベリーのアールグレイタルト」は、ボリューム感のある桃とブルーベリーをのせた満足感いっぱいのタルト。フルーツもクリームも甘すぎず、ほのかに塩味のある生地と、口に広がるアールグレイの香りとのバランスが絶妙です。

「nico+」を拠点に広がるまちづくり

「『nico+』を拠点に、夢を持つ地元の若者を応援することで、まちの活性化につなげたいと思っています。若者が長く住み続けられる街にしたいですね」と話す宇都宮さん。その一環として、かけだしの作家さんたちがつくったアクセサリーや雑貨を店内で展示・販売しています。

220818-26teraa.jpg「まちを活性化させたい」という思いから生まれる取り組みは店外のイベントにも広がっており、地元のマルシェやイベントにも多数出展。新狭山北口商店街で開催される「いりそらマルシェ」の運営にも携わり、そこで生まれたつながりからさまざまなプロジェクトを企画しているそう。

220818-14teraa.jpg素材にこだわった洋菓子はもちろん、ほっとできる憩いの場として、また若者の活躍の舞台として、小さなアパートの一室からさまざまな取り組みが広がっていきそうです。

ほっと一息つきたいとき、入曽の「nico+」まで足を延ばしてみませんか?

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