飯能市民に愛される低山の散策にチャレンジ!
明治天皇が登頂し、陸軍演習を統括したことから名が付けられたという「天覧山」。1922年には埼玉県における指定名勝第1号になるなど、飯能市のシンボルともいえるスポットです。
取材に向かったのは10月下旬と少し早い時期でしたが、11月中旬には紅葉が見ごろを迎え、色鮮やかな登山道が楽しめます。

飯能駅から国際興業バスに乗り、「OH!!!・天覧山下」バス停で下車。天覧山の入口は、漬物メーカーが運営する食と発酵のテーマパーク「OH!!! ~発酵、健康、食の魔法!!!~」の東側にあります。

看板を目印に舗装路を進んでいくと、登り口に到着します。ここからいよいよ緑あふれる登山道へ。

山の中腹までは舗装路が続きます。傾斜が徐々に急になっていくので、一歩ずつしっかり踏みしめながら登っていきます。

10分ほど登ると、天覧山中段に到着しました。広場のようなスペースになっており、トイレや東屋もあるので、ちょっとした休憩にぴったりです。

中段から先は土の道になるので、足元に気を付けながら歩きます。土を踏みしめる感触や森の静けさを感じることができました。

数分ほど進むと、登山道が二股に分かれています。右側は山頂までなだらかな坂や階段が続くルート、左側は「十六羅漢像」と岩場のあるルートに出ます。今回は左側に進みました。

分岐から少し歩くと、すぐに十六羅漢像が見えてきます。これは徳川綱吉の重い病が平癒した際、報恩感謝のしるしとして母・桂昌院が寄進したものだそう。天覧山がかつて「羅漢山」と呼ばれていたのはこのためです。
十六羅漢像を過ぎてさらに進むと石段があり、徐々に道幅が狭くなってきます。

石段の先には岩場があります。足元に注意が必要ですが、まさに登山気分を味わえるスポット。岩場を登ると徐々に視界が開けてきます。

山頂に到着しました! 撮影をしながらゆっくり登っても、登山口から山頂までは30分ほどでした。通常は20分程度で登頂できます。

山頂には展望台があり、人気アニメ『ヤマノススメ』のオープニング映像にも使われた景色が臨めます。飯能市街を一望できるほか、天候次第では富士山や東京スカイツリーも見えるのだそう。
短時間で登ることができ、初心者でも気軽にハイキングが楽しめる天覧山。気候のいい時期にぜひ登ってみてください!