新宿線「本川越」駅から徒歩15分ほどのところにある、一軒家を改装したシェアスペースの1階に「キャンドルスクール川越Twin Tail」はあります。
こちらのスクールではキャンドルアーティストやインストラクターを目指す人のための認定講座も行われています。気軽にキャンドル作りを楽しめる1DAYレッスンでは制作できるキャンドルの種類も豊富ですが、なかでも一番人気は今回体験するボタニカルキャンドルなのだそう。
今回キャンドル作りに挑戦する会社員の江原さんは「キャンドル作りは初めてです。不器用だけどうまくできるかな......」と少し心配な様子。
「ボタニカルキャンドルは初めての方でも簡単にできますよ」と、心強い言葉をかけてくれたのは教室主宰の有田知里さん。2010年に初めてキャンドル作りを体験し、その楽しさに魅了されてキャンドルアーティストの道に。当時まだ埼玉県にはキャンドル教室がなく、都内に通いにくい人のためにもと、縁あった川越に教室をオープンしました。
まずは植物選びからスタート。ドライフラワーやプリザーブドフラワーが盛りだくさんです。
選び方のコツを伺うと、
「花が映えるように色みをシンプルにしたり、中のキャンドルを生かすような色使いを意識するとやりやすいです。あとは、どんなイメージで作りたいかを決めること。かわいいとか、大人っぽいとか。ここが一番時間のかかる工程ですね」と有田さん。
「青や黄色を使って、明るくさわやかな感じにしたいです!」江原さんはイメージが固まっている模様。好みの花を少しずつ取り分けます。
次にベースとなるキャンドルを選びます。こちらも種類が豊富で迷ってしまいそう。
明るい感じに仕上げたいという江原さんはこちらの濃いイエローを選びました。
あじさい、ペッパーベリー、オレンジ、イモーテルなど、セレクトした植物はお皿に乗せて準備完了。
「ドライフラワーも染色されているので色持ちが良いんですよ。オレンジなどのフルーツモチーフも人気です」(有田さん)
内側に油を塗ったプラスチックケースに土台のキャンドルを入れ、割り箸や竹串を使って植物を配置していきます。
「オレンジなど、大きいものは下まで入れにくいので、あじさいなどをクッションになるように入れると良いですよ」(有田さん)
全体のバランスを見ながら植物を配置し、細かい部分を竹串で整えます。
選んだ植物が全部入り、ベースが完成!
外側に75~80度に温めたパラフィンワックスを流し込みます。温度が高すぎると植物が変色してしまうのでこのくらいがベストなのだとか。芯が見えなくなるくらいまで注ぎます。
「水みたいにサラサラ!意外とお花が動かないですね」(江原さん)
液体っぽさがなくなるくらいまで放置したら、水の中に入れて上から重しをし、さらに冷やします。
固まったらケースをひっくり返して中身を取り出します。
冷やされたキャンドルは先ほどよりも透明感が出て良い感じ。
ここで終了でも良いのですが、今回は中の植物を際立たせるためにさらにひと工夫します。
90~100度の高温のロウに漬けることで表面のロウを溶かし、植物の質感を立たせます。側面がカップに当たらないよう、まっすぐに出し入れするのがポイント。
何度かロウに漬けるとイメージ通りに仕上がってきたようで、江原さんも「かわいい!」とうれしそう。
ロウから取り出し、しばらく冷まして完成です。
「不器用なのでやり始める前はうまくいかないかも、と思っていたのですが、想像以上にかわいくできました!ざっくりとしたイメージでも先生がどんなものが合うかを導いてくれたので、とても楽しかったです」と初めてのキャンドル作りに江原さんも大満足。
こんなにきれいなキャンドル、使うのがもったいない!という方も多いそうですが、
「火を灯すとまた違った味わいがあるので、ぜひ使ってみてほしいです」と有田さん。
キャンドルを最後まできれいに使う方法を伺うと、
「最初に3~4時間燃焼させ、中心にロウだまりを作ります。火は吹き消さずにピンセットなどでつまんで消し、たまったロウを捨ててください。次回以降は最初にできたロウだまりのプールのサイズで燃焼するので、芯が埋もれるのを防げますよ。使うたびに毎回ロウだまりを捨てるのも長持ちさせるコツです」(有田さん)
アドバイスを元に、江原さんがご自宅で実践したキャンドルがこちら。きれいなプールができていて、長持ちしそう!
今回の体験レッスンは1時間半程度。親子で参加される方もいるそうで、最大6名での参加も可能です。世界でひとつだけのボタニカルキャンドル作り、ぜひ体験してみてください!
※体験の内容は変更になる場合がございます。