野方の商店街になじむ味わい深い店構え

ご近所の方が行き交う商店街に、しっくりとなじんだレトロ調の店構え。オープンして1周年とは思えないほど、町の中に溶け込んでいる。長い間、蕎麦屋として地元で親しまれてきた店舗を借りているそうだが、チェーンのうどん店などにはない温かみがあふれている。

bdb750b019dca49397043dde9d321053.jpg

店主の田中奨(すすむ)さんは、本郷三丁目「手打ちうどん こくわがた」の店長兼料理長を経て独立。有名うどん店「おにやんま」ともつながっていることを、昆虫由来の店名から見抜くうどんマニアも遠方から足を運ぶ。
一方、ベビーカーのままで食事ができるので、昼はテーブル20席がすべて家族連れで埋まることもある。夜はマニアックな日本酒を目当てのおひとりさまも。職人気質の店主と、奥さまでもある朗らかな女将が切り盛りする店はリピーターも少なくない。

8169add18e93b0f7c94cd8e7fbe321c5.jpg

d8ae4931dd3b27848ce3e857ad131328.jpg

e105c53628bbf476d6fd45b01f9b6ca8.jpg

373697687e8e7f29a5ccb937d90d8363.jpg

讃岐うどんと武蔵野うどんのハイブリット

香川の粉を使ってその日に打ったばかりの麺を、注文が入ってから茹でる。食券スタイルだが麺のかたさを「かため」「やわらかめ」などとリクエストすることも可能だ。香川県伊吹島のいりこなどを使用してじっくりと抽出されたダシもおいしい。

朝から深夜3時までの仕込みも珍しくないほど手間暇かかっているのに「かけうどん」「ざるうどん」ともに420円というリーズナブルなお値段。そこには「うどんは日常食であって欲しい」という願いが込められている。
じつは女将はまさに「うどんは日常食」である香川県出身。店主と女将で本場の讃岐うどんを食べ歩くなどして研究を重ねた結果たどりついたのが、武蔵野うどんと讃岐うどんのハイブリットともいうべき逸品だ。うどんマニアに人気というのも納得できる。

b50ead066b46833375899de0fd2c0baf.jpg

肉食系でも満足間違いなしの「肉つけうどん」

じつは、つけ麺は讃岐うどんにはない。武蔵野うどんに多いつけ麺を取り入れたのが「肉つけうどん」(880円)だ。甘辛く煮込んだジューシーな豚肉がたっぷりトッピングされているので、肉食系でも満足間違いなし!
うどんのサイドメニューといえば天ぷらだが、大手チェーンなどは作り置きなのが残念なところ。もちろん、こちらはオーダーを受けてから揚げるのでアツアツを食べることができる。「天ぷら盛り合わせ」(780円)の他に「かしわ天」(120円)「ちくわ天」(90円)など、単品の注文ができるのもうれしい。

e25aa24c777805a38f33ebe22d4a535e-1.jpg

c588eb469623fd11499aca76a0c2982d.jpg

ファミリーからおひとりさままで、満足できることうけあいの「手打ちうどん つくつくぼうし」。なじみ客の多い温かな雰囲気も心地良い。昔懐かしい野方の町並みを散策しながらフラッと立ち寄ってみたい。

※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格等が変更になる場合がございます。
※新型コロナウイルス感染防止対策により、営業時間が変更になる場合があります。