住宅街の川沿いにたたずむ憩いの空間

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シンプルな白壁の外観がおしゃれで、派手さはないのに目を引くカフェ「Tea Break .m」。
オーナーは、付近一帯が住宅街で飲食店が少ないなか、地域に貢献したいという思いから2023年にお店をオープンしたそうです。

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春や秋には、入間川に面したカウンター席が大人気。川のせせらぎや鳥のさえずり、心地よい風に癒されます。川の上を走り抜ける池袋線の姿も見られ、のんびりとした時間を過ごすのにぴったり。オーナーが「この景観がなかったら、ここでカフェを開こうとは思わなかった」と語るほど、贅沢な眺めです。

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店内は白を基調とした落ち着いた空間。3部屋に分かれており、大きな窓から入間川の景観が見える部屋もあります。

素材や調理法にこだわり抜いた、体によくておいしいメニュー

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ランチの一番人気は「酵素玄米ランチ」(1,628円)。数量限定のため予約がおすすめです。
酵素玄米とは、炊いた玄米を保温して発酵させたもので、非常に栄養価が高く、「完全食」「スーパーフード」と呼ばれています。「Tea Break .m」では、玄米に小豆と岩塩を加えて圧力釜で炊き上げたあと、4日以上じっくりと寝かせています。専用の発酵機を使うことで、独特のもちもち食感に仕上げているのだそう。

日替わりのおかずもすべてグルテンフリー。添加物や冷凍食材は一切使わず、毎朝出汁をとり、手間ひまかけて作られます。
取材時は、海老しんじょのぶぶあられ揚げや、いわしの生姜煮、小松菜とわかめのごま酢あえなど、季節の素材を生かしたやさしい味わいが並びました。

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100%米粉のデザートワッフル」は4種類。今回はその中から、「季節のフルーツ」(1,298円)をいただきました。卵・ミルク・バターのみで作られたワッフルです。
米粉スイーツというと少しパサつきが気になるイメージがありますが、こちらのワッフルはもっちり食感! メープルシロップをかけてもおいしいですが、手作りヨーグルトソースも添えられているので、さっぱりした味わいも楽しめます。
デザートワッフルのほか、「ハム・エッグ」(1,078円)や「ツナ・アボカド」(1,133円)などの食事系ワッフルもあります。

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自家製パルフェにも白砂糖ではなく、体にやさしいビート糖が使用されています。
狭山抹茶を贅沢に使った「抹茶パルフェ」(1,078円)は、バニラアイスや100%生クリーム、自家製あんこ、抹茶ゼリーなどが層になり、しっかりと食べ応えがあります。それでいて、甘さが強すぎないせいか、最後のひと口まで飽きずに楽しめました。
付け合わせの米粉ワッフルのラスクも、サクサク食感がいいアクセントになっています。

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食後には「紅茶の美術品」と称される高級ティーブランド「Tea Forte」の紅茶(858円)を。世界の高級ホテルや航空会社のファーストクラスでも採用されるブランドで、雑味のない澄んだ香りが広がり、特別なひとときを演出してくれます。

人と自然が共存する貴重な景観を守っていきたい

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入間川の自然に惹かれてこの地でお店を開いたオーナーは、元加治駅周辺の魅力をこう語ります。
「住宅街のすぐそばにこれほど豊かな川や山があるって、意外とめずらしいですよね。お店にはカモやカワセミが近寄ってきますし、ニホンカモシカがやってきたこともあるんですよ。都内からも電車で1本なのに、こんなに身近に自然があるのはすごいことだと思います」

今後は、入間川の景観を守る活動も検討しているとのこと。たとえば、地域の人々と一緒に川辺を清掃して、その際にお店からドリンクやスイーツを提供するなど、周囲を巻き込んで楽しみながら取り組める方法を模索中だそうです。

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「利益よりも、まずは地域の皆さまに喜んでもらうことを大切にしています」と話すオーナー。そんな想いが詰まった店内は、穏やかで温かい空気に包まれています。
素敵な景色と体にいい料理で心と体を整えに、ぜひ訪れたいカフェです。

※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格などが変更になる場合がございます。