※取材内容は移転前のものです。現在は建物が異なります。
訪れたのは、新宿線「都立家政」駅から徒歩1分の「サンフルール」。こちらはフルーツカッティングの講習を受けられる「フルーツアカデミー(R)」の教室のほか、フルーツパーラーとしても営業を行っています。
オーナーシェフの平野泰三さんは、1990年よりフルーツカッティングの普及活動を始め、テレビチャンピオン(テレビ東京)の「フルーツカット王」で優勝したこともある、フルーツカッティングの第一人者。平野さんの著作を参考にしながらカットの技術を学んでいきます。
今回体験したレッスンは1回60分の完全予約制。曜日・時間を問わず好きな日時を選べるのも魅力的です。レッスンでは季節によって異なる10種前後のフルーツを使用し、銀の大皿に3~4人前のフルーツ盛り合わせを作ります。
お皿に盛り付ける順番でカットしていくため、土台となる大きな果物からスタート。今回はパイナップルからカットします。硬くて大きく開いた葉の部分は、牛刀の刃を滑らせるように切って整えます。「力を入れなくても切れるんですね!」と驚いた様子の木村さん。
レッスンではフルーツの切り方だけではなく、フルーツの食べごろや包丁の持ち方、包丁を持つときの立ち方なども教えてくれます。正しい姿勢をとることでぐっと安定し、切りやすくなるのでこれも重要なポイントに。体験当日はスニーカーなど、足元が楽な靴で参加しましょう。
姿勢を整えてフルーツをカット。切り口がこの後の仕上がりに影響するので、普段以上に包丁の使い方を意識して作業していきます。
「まっすぐに切るのが難しい!」(木村さん)
「毎日包丁を持っているのに何でうまくできないんだろうね」(山下さん)
先生の指導のもと切り上がったパイナップルがこちら。「すごくきれい!」とふたりも仕上がりに大満足。
「パイナップルやキウイは消化を助けてくれるので、食後におすすめです」(平野さん)
カットの合間にこうしたフルーツの知識を教えてくれるのもこの教室ならでは。
続いて大玉メロン、小玉メロン、グレープフルーツ、オレンジ......と大きいものから小さいものへ順にカット。
切り込みを入れた皮をひねるとこんなに可愛らしい姿に。
「きれいに切るのは難しいけど、一つひとつ表情が違うのもおもしろいかも」(山下さん)
60分はあっという間なので、切ったらお皿に盛り付け、と次々にテンポよく進めていきます。小さくカットしたキウイはお皿の隙間が見えないように配置すると、色合いも華やかに。
「キウイは角がとがった部分を上向きにするときれいに見えますよ。同じ色のものは隣同士に置かないのも鮮やかに見えるポイントです」(平野さん)
「盛り付けもセンスが問われますね......」(木村さん)
最後はみかん。ペティナイフを真っすぐに入れ、ぐるりと一周切り込むと......
真ん中からきれいに分かれ、花のような形になりました。「かわいい!」とふたりも声を揃えます。
みかんを盛り付け、全体のバランスを整えたら完成!初めてのチャレンジでもこんなにきれいに出来上がります。
道具を片付けた後は2人でそれぞれの作品を撮影します。完成した盛り合わせはラッピングをして持ち帰れるので、パーティーなどの前にレッスンを受けてそのまま持っていく人も多いのだとか。
大学や調理専門学校でも教えている平野さんのレッスンには、高校生から70代までが幅広く訪れ、海外から学びに来るパティシエさんも多いそう。また、こちらではタイの伝統工芸「フルーツカービング」を学べるクラスも。同日には岡山から月一回訪れている生徒さんがメロンのカービングを行なっており、それを見たふたりも「カービングもやってみたい!また来たいです」と興味深々。
切り方を学ぶだけでなく果物をおいしく食べるための知識も増えるフルーツカッティング体験。クリスマスやお正月に向けて、おしゃれなカット技術を学んでみませんか?フルーツの新しいおいしさもぜひ体感してみてください!
※体験の内容は変更になる場合がございます。