sado_1.jpg体験をスタートする前にお母さんにこの企画に参加しようと思った理由を尋ねたところ「毎日元気いっぱいでスポーツなどの習い事はしているけれど、茶道など和の体験を通じて落ち着き感なども学んでほしいと思って...」とのこと。

元気いっぱいに動き回るかいとくんと一緒に本日の体験スタートです。

sado_2.jpg
厳かな雰囲気の和室に足を一歩踏み入れると、かいとくんは早速、茶道の道具に興味津々。

sado_3.jpgまずはお辞儀の練習からです。お辞儀は相手の方に気持ちを伝えるための大切な作法。茶道のお辞儀の仕方には「真(しん)」・「行(ぎょう)」・「草(そう)」の3種類があります。今回は一番丁寧な「真」を教わります。

畳の2目に扇子を置き、16目に膝がくるように正座します。両手は膝の上にやさしく置きます。

sado_4.jpg手の平がすべて畳につくように、指を揃えて左右の手でお山を作り、背筋を伸ばしたまま、お腹を膝に付けるくらい上体を前にかがめます。

sado_5.jpg本日教えて下さる北見宗雅先生に「よろしくお願いします!」のご挨拶の意味も込めてしっかりとお辞儀をし、心が落ち着いてきたところで、続いてはかいとくんがお茶の点て方を学びます。

sado_6.jpg右手で茶杓(ちゃしゃく)を、左手で棗(なつめ)を取り、薬指と小指で茶杓を握り、残りの指で棗の蓋を取ります。

sado_7.jpg茶杓を持ち直して、棗の抹茶を、向こうから茶杓で二杯すくって茶碗に入れます。

sado_8.jpg茶杓を握り込んで、棗の蓋を閉め、棗を元の位置に戻し、茶杓を棗の上に置いたところで、湯を茶碗に入れます。

sado_9.jpg今回は特別に先生の席に座って、かいとくんがお母さんにお茶を点てさせていただけることに。先生に教えてもらいながらひとつひとつ真剣な顔つきで動作を繰り返します。

sado_10.jpg茶筅(ちゃせん)を右手でとって、茶碗を左手で押さえ、数字の「1」を書くように前後に振り、細かい泡が立つまで動かします。

sado_11.jpgsado_12.jpg
出来上がったお茶をお母さんに差し出し、「どう?おいしい??」とお母さんに聞くかいとくん。

お母さんの嬉しそうな表情がおいしさと嬉しさを物語っていました。

sado_13.jpgここからはお母さんが先生にお茶を点てていただき、一連の流れを体験します。本日の主菓子は春の野原をイメージした「春の野」という名の目にも鮮やかな春らしいお菓子。楊枝で一口大に切っていただきます。

sado_14.jpgsado_15.jpg
お菓子を食べ終えたら、先生が点てたお茶が入った茶碗を右手で取り、左手に載せます。

sado_16.jpgsado_17.jpg
茶碗の絵柄(正面)を避けるために、右手を添えて時計の2時の位置から4時の位置へ2度時計周りに回してから、お茶をいただきます。

sado_18.jpgお茶を飲み終えたら、茶碗の正面が元に戻るよう、時計周りと反対の方向に2度回し、右手で 茶碗を畳の縁の内側へ置きます。続いて、茶碗を拝見します。 茶碗を手で取り絵柄を拝見します。

sado_19.jpg本来、お菓子のいただき方やお茶のいただき方にはもっと細かな作法がありますが、今回は初心者にもわかりやすいように要点を教えていただき体験させていただきました。

今回教えてくださった北見宗雅先生は、普段からこども茶道教室も教えているということで、お子様でも興味が持続するように、わかりやすく丁寧にご指導いただきました。

sado_20.jpg「茶道会館」ではお子様を対象にしたこども茶道教室も行っており、4才くらいのお子様から学べます。小さな頃から茶道を習うことで、伝統文化に触れながら 礼儀作法や挨拶を学ぶことができるので、こちらの施設で茶道を学ぶお子様は多いそうです。

昭和25年に設立した「茶道会館」は、戦後の荒廃した精神的に不安な状態の中で、心の落ち着きを見出そうと日本古来からの伝統である、誰でも身につけることの出来る茶道を、広く普及したいという理念を以って茶の道場を建設され、現在も初心者の方から上級者の方まで幅広く学べる場となっております。

都心に佇む立派な茶室で日常の喧騒から離れて和の心を学びたい方は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

sado_21.jpg

※体験の内容は変更になる場合がございます。