所沢駅のほど近く、住宅街に佇むパティスリー
住宅街の一角に佇む「Patisserie IKENOBU」は、「レモンケーキ」のかわいらしい黄色い幟が目印。週末になると開店前から並ぶお客さまもいらっしゃるという人気店です。
シックでありながらかわいらしさも感じられる店内には、旬の素材を取り入れた美しいケーキのほか、レモンケーキやクッキーなどの焼き菓子が並びます。
「ケーキは基本的に季節の素材を使っているので、ラインナップは変わることが多いですね。その時期だけのショートケーキやタルトのほか、ムースも季節限定で出すことがあります」と話すのは、店主の池信 聡さん。「コンクールに参加することが多いので、アイデアが浮かぶとすぐに形にしたくなるんです」と言います。お客さまからの要望も多く、作ってみて反応が良い場合には商品化されることもあるのだそう。
池信さんは埼玉県所沢市出身。同じ所沢市内の店舗や先輩が立ち上げた店舗などで修行をした後、新宿御苑のキッチンカーでお菓子の販売をスタートしました。一緒にお店を営む妻の光子さんとの出会いも、池信さんが修行を積んだケーキ屋さんだったそうです。
その際、伊勢丹新宿店のバイヤーさんの目にとまったのが、「イケノブ」の焼き菓子でした。百貨店での催事を経て、地元・所沢でお店を開きたいという思いからこの場所を見つけ、2024年5月に「Patisserie IKENOBU」をオープンしました。
上品なのに温もりを感じる、絶品スイーツの数々
定番メニューのひとつ「ガトーショコラ」(702円)は、なんと小麦粉不使用。口に運んだ瞬間の舌触りはまるでムースのようになめらかです。それでいて深みのある味わいも感じられる一品は、チョコレート好きにはたまりません。
こちらも定番の「いちごのショートケーキ」(702円)。きび砂糖を使用したしっとりとしたスポンジと、北海道産の3種類の生クリームが絶妙に調和して、やさしい甘さが口いっぱいに広がります。はちみつを使用しており、カステラのような懐かしさもほんのり感じられます。
人気のレモンケーキ(1個400円)は、レモンのフレッシュな酸味とほろ苦さを感じる大人の味。メープルが香るヘーゼルナッツのそぼろ状のクッキー生地がトッピングされており、サクサクした食感がアクセントになっています。
「レモンケーキBOX」(2,300円)の化粧箱は、画家の湯本コウスケさんが手掛けたもの。池信さんのレモンケーキを食べてイメージをふくらませ、制作してくださったそうです。人気のため品薄になることがあるので、購入の際は確認が必要です。
特別な日に食べたい「やっぱりこれ!」のケーキ
「これからの時代、ケーキはますます特別な時にだけ食べるものになると思っています。そんな貴重なタイミングに『せっかく食べるならやっぱり「イケノブ」のケーキがいいよね』と思ってほしい」と池信さんは話します。
「小さな頃に祖母に連れられて訪れたケーキ屋さんのケーキを食べて、僕が『ケーキ屋さんって人を幸せにする仕事なんだ』という気持ちを持ったように、今の子どもたちにも『イケノブ』のケーキを食べてそう思ってもらえたらうれしいですね」と池信さん。
店舗はもちろん百貨店での催事など、各所でも人気のパティスリー。ご夫婦の人柄にも癒される、所沢でおすすめの一店です。
※価格はすべて税込
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