フォレストビューで食事を楽しむゆっくり時間

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2010年に狭山ヶ丘でオープンした「ピッツェリア武蔵野山居」は、2,200坪の雑木林の中にあるイタリアンレストラン。「営業中」の看板を目印に林の小道を進んでいくと古民家風の建物が見えてきます。雑木林の中は、隣が住宅街とは思えないほど自然にあふれ、清々しい雰囲気です。

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お店を切り盛りするシェフの森野竹幸さんは、和食から洋食へ進み、都内の有名イタリアンで腕をふるった料理人。縁あって立ち上げからお店に関わってきたそうです。
「この雑木林の地主さんがレストランを開き、ピッツァ職人かつ相談役としてサポートしてきました。10年ほど前にお店を引き継ぎ、一日一日と変化する自然の豊かさに魅了されています。春夏の深い緑から秋は落ち葉、冬は雪景色と四季で変わる様子はそれぞれ趣があります。所沢のおいしい食材とイタリア食材を掛け合わせた、この場所でしか味わえないイタリアンを楽しんでください」

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大きなガラス窓からの眺めはもちろん、室内にも鳥の鳴き声が響き、林の中にいる臨場感がたっぷり。隠れ家的な店内には、やさしい照明で木々の緑が映える席から、天窓があり陽がたくさん入る部屋、暖炉と高い天井で解放感のある部屋など、さまざまな席が用意されています。

ふわサク生地にみずみずしい地野菜が乗った所沢風ピッツァ

ピッツァはトマトベースのマルゲリータやチーズベースのクワトロフォルマッジなど、15種類が揃います。今回は地野菜の「コンタディーナ」(1,980円)をいただきます。

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「おいしいトッピングはピッツァの魅力ではありますが、『生地そのものがピッツァである』という本場のルーツを大切に、まず生地自体にきちんと味を持たせることにこだわっています。『おいしい生地に、おいしいトッピングがのれば、当然おいしい』という理論です」

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ピッツァ職人にとって一番大切なものは「窯」だと話す森野さん。
「窯が最高の状態であれば、何を入れて調理したっておいしいんです。レンガからの反射熱で、生地をぐっと抱きしめるように焼き上げることで、最高のおいしさを引き出せます。ピッツァはもちろん、肉料理も最高です」

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「コンタディーナ」は地野菜がたっぷりの所沢ピッツァ。ふわふわのナポリピッツァとクリスピーなローマピッツァのいいところ取りをしたほどよい厚みの生地に、アンチョビとニンニクが入った野菜ソースが塗られ、イタリア産のモッツァレラチーズとパルミジャーノチーズ、そして埼玉県産の季節の野菜がトッピングされます。野菜ソースはほぼ日替わりで、取材時はかぼちゃのソースでした。ほんのりと甘みのあるかぼちゃに濃厚なチーズとみずみずしい野菜がよく合います。

山の幸はもちろん、海の幸も楽しめるイタリアン

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コースメニューの「スパゲティ マーレ エ モンテ」(1,900)は、エビと貝柱、アサリ、イカなどたっぷりの海の幸とキノコをあわせたパスタ。ベースは4種類から選ぶことができ、今回はオイルベースをチョイスしました。シンプルながら奥深いアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノのニンニクの風味をまとったキノコと海鮮は、噛むほどに味わいが広がります。

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数種類あるドルチェはすべて自家製。狭山茶を使った「ティラミス」(400円)は苦みと旨みがしっかりしている狭山茶をエスプレッソの代わりに使用した一品です。なめらかなマスカルポーネがほどよい甘さで、エスプレッソよりもあっさりと上品な印象です。

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ドルチェのお供には「エスプレッソ」(400円)を。「高温・短時間で抽出されるので、ドリップコーヒーなどに比べてカフェインが少ないんです。表面にできるクレマと呼ばれるクリーミーな泡が消えないうちに、まず一口飲んでみてください。お砂糖を入れてデザートとして飲むのもおすすめです」と森野さん。

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「『ピッツァといえば所沢』と言われるように頑張りたい」と話す森野さん。
「武蔵野山居」という店名は、"武蔵野で暮らす人"という意味なのだそう。古き良き所沢の風景を残す狭山ヶ丘で、ひとときの至福を味わいに来てください。

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