20年間製菓学校に勤めたのち「モアオシィ」をオープン

オーナーシェフの髙浦智さんは、辻調グループの製菓専門カレッジを卒業後、フランス校へ留学。その後は同グループに勤務し、フランスと日本で洋菓子づくりを指導する傍ら、フランスのホテルや洋菓子店などで研修すること約20年。2013年に「パティスリー モアオシィ」を構えることとなる。

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店内は、ひとつひとつの小物レイアウトがおしゃれで洗練された印象を受ける。それでも親しみやすさを感じるのは、手書きPOPの効果だろうか。温かく迎えいれてくれているようで居心地が良い。

地元名産・狭山茶や所沢のいちごを使ったケーキが多数

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ショーケースには約30種類のケーキが並ぶ。なかでも目にとまるのが、「狭山茶をつかった◯◯」や「所沢の◯◯」など、地元の農産物や地域産商品をつかった洋菓子だ。
所沢の深井醤油を使用したロールケーキ「深井醤油ロール」(1,080円)は、とくに人気。深井醤油を生地に混ぜ込み、醤油キャラメルの甘じょっぱい風味がくせになるロールケーキは、なかなか他店では出合えない同店のオリジナル商品だ。※現在は予約販売のみ

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また、所沢産のいちごをジュレにして生パウンドにいれた「所沢いちごの生パウンド」(961円)は、おやつ人気ナンバーワン。長さ18cmのボリュームと、ふわふわの生地で大好評。※現在は予約販売のみ

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リピーターの多い「モンブラン」(518円)もおすすめ。一般的なモンブランと比べて、背が高くボリューミーだ。「さくっさくのメレンゲに和栗と北海道の生クリームを絞り、フランス産の2種類のマロンペーストとバターを合わせた、濃厚でミルキーなモンブラン」とPOPで紹介されているとおり、とても凝っている。メレンゲの食感も良く、さまざまな食感と風味が楽しめて得した気分になる逸品だ。

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さらに、2年に一度フランスで開催されるパティシエの世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」の日本予選で入賞した「プレフェランス」(518円)は、オーナーシェフのイチオシ。オーナーの好物であるというスニッカーズをケーキへと進化させており、キャラメルミルク、チョコムース、ナッツなどを使った濃厚な味と口当たりなめらかなムースがマッチしている。

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また、季節限定商品も大人気。夏季限定の「まるごと桃のタルト」(648円)は桃を贅沢にまるごと使用し、種の箇所にカスタードと生クリームを混ぜたクリームが入っている。毎年売り切れ続出の人気商品だ。

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そして夏定番のかき氷は、凍らせた桃を使用した「MOMOけずり」(594円)、「所沢いちごけずり」(540円)、深井醤油特製キャラメルソースを使用した「ミルフィユ」(648円)など種類が豊富で、同店でしか食べられないかき氷ばかり。取材日も、多くの方が店内の一角にあるテーブル席で召し上がっていた。

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デコレーションケーキに好きな写真やイラストをプリントして、オリジナルケーキを注文することも可能。(400円~)

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ケーキピックの裏面に付いているくじで運試しができる面白い試みも!

焼菓子のほとんどがスローカロリースイーツ

「スローカロリースイーツ」とは、砂糖からつくられる甘味料「パラチノース」を使用することで、糖質の吸収を遅らせ、おいしくヘルシーに楽しめるスイーツのこと。「洋焼菓子なのにヘルシー」という言葉に魅力を感じる方も少なくないだろう。 嬉しいことに、同店のほとんどの焼菓子が、このスローカロリースイーツなのだそう。

なかでもオススメなのは、「所沢たまごとはちみつのまどれぇぬ『凜』」(204円)。 ヘルシーなのはもちろん、しっとりとしていてふわふわで、丁寧にこだわってつくられているのがわかる商品だ。箱売りもしているので、手土産にもぴったり。

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この赤いマークが「スローカロリースイーツ」の目印。

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地元名産・狭山抹茶のフィナンシェもそのお隣のクッキーも、POPの左下に「スローカロリースイーツ」の赤いマークがズラリと整列している。

「モアオシィ」店名からうかがえるあたたかさ

店名の「モアオシィ(moiaussi)」とは、フランス語で「わたしも(Me too.)」を意味する。奥様の萌亜(Moa)さんと智(Sat-aussi)さんの名前を掛け合わせて命名したのだそう。 そして、お店のロゴのてんとう虫は息子さんの保育園のマーク、先ほど紹介したマドレーヌ「凜」は娘さんのお名前、そのパッケージに描かれた蝶々は凜ちゃんの保育園のマークと、店内には髙浦ファミリーが勢ぞろい。
冒頭で感じた、おしゃれで洗練されている中でも居心地の良くあたたかい雰囲気は、ファミリーが醸し出すあたたかさだったのだろうか。

オープンから約6年。10年後、20年後を想像してわくわくするお店に出会ってしまった。お店づくりにもお菓子づくりにも通ずるセンスの良さと探求心に、さらなる期待を寄せざるを得ない。

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髙浦智オーナーシェフと、奥様でパティシエの萌亜さん。お店づくり・お菓子づくりに、素敵なおふたりのセンスが光る。

※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格等が変更になる場合がございます。
※写真、記事内容は取材時(2019年8月9日)になります。