ニューヨーク気分に浸れるおしゃれな空間
豊島園通り沿いにあるハンバーガーレストラン「THE GIANT STEP」は、バーガー好きの中では広く知られた大人気店。店長の飯村さんが考案した、ブロッコリー入りのオリジナルスタイルのハンバーガーが評判です。
店内へ一歩入ると、そこはまるでニューヨーク。1930年代にニューヨークの縫製工場で使われていた板や信号機など、実際にアメリカから輸入した家具や雑貨がインテリアに使われています。
店長の飯村さんは、大学で建築学を学んだあと、建築・デザイン関係の会社に4年間務めていました。その知識や経験を活かして、お店の内装にこだわったのだそう。
日本のハンバーガー店で修行をした後にアメリカを訪れ、ハンバーガーショップを巡ったという飯村さん。アメリカを訪れた際はニューヨーク、ポートランド、ロサンゼルスで50軒ほどのハンバーガー屋へ行き、いろいろな味を食べてまわったのだそう。
「私が訪れたころ、ニューヨークでは生野菜を挟まないのが主流でした。バーガー屋ではオニオンの使い方に特徴が出るのですが、私は『キャラメライズオニオン』が入ったニューヨークスタイルのバーガーが好きだと実感したので、この店でもバーガーにサンドする玉ねぎは飴色になるまで一から炒めています」
さらに、旅先でひらめいたのが、ブロッコリーをハンバーガーに入れるというアイデア。
「『自分が作るバーガーは、全部アツアツの状態で提供したい』と常々思っていました。生野菜をはさむことでバーガーの温度が下がることが気になっていたんです。そんな折に、ニューヨークで出合ったブロッコリー入りのサンドイッチからアイデアが浮かび、日本に帰国してから火入れしたブロッコリーをサンドしたバーガーを作りはじめました」
バーガーの肉厚なパテとブロッコリーの食感が絶妙
オーダーの際は、まず約15種類のなかから好きなハンバーガーを選びます。メニューは、「ベーコンチーズバーガー」「アボカドチーズバーガー」「グリュエールチーズバーガー」などの定番に加え、2カ月ごとに変わる季節のハンバーガーがあります。
続いて、「ニューヨークスタイル」(生野菜なし)、「オリジナル」(ブロッコリー入り)、「クラシック」(レタス、トマト、ピクルス入り)の3種類からスタイルをセレクトします。最後に、好みでセットをオーダー。フレンチフライ&ソフトドリンクの平日ランチセットをプラス280円~(土日はプラス390円~)で付けられます。
今回は、「マッシュルームチーズバーガー」(1,628円)と平日ランチセットをオーダー。ブロッコリーを入れた名物の「オリジナルスタイル」で作っていただきました。2種類のマッシュルームが香り高く、ニューヨークで流行だというグリュエールチーズの濃厚さとマッチしています。粗びき牛肉100%の特製パテは、肉の存在感たっぷりの食感とジューシーさが絶品。トロトロになるまで長時間グリルしたオニオン、そしてなんといってもブロッコリーのコリコリとした食感がクセになります。
食べごたえ満点のボリューミーなハンバーガーと合わせていただきたいのが、激辛口の「ファイヤージンジャーエール」(748円)。ランチのセットの場合はプラス300円でオーダーできます。
こちらは、入手困難となったサウスカロライナ州の「世界一辛いジンジャーエール」を超える刺激を手作りで追及した、オリジナルのジンジャーエール。ショウガやスパイスが舌を刺激し、食が進むおいしさです。
町で愛されるハンバーガー屋をめざして
飯村さんがハンバーガー店をはじめたのは、15歳のときに留学でアメリカを訪れたことが影響しているそうです。
「ホームステイ先の家族にバーガーショップに連れていってもらって、バーガーやドリンクの大きさに衝撃を受けました。そのころからアメリカのカルチャーに興味を持ち、『いつかアメリカの文化を自分の手で伝えたい』と漠然と考えていたんです」
今後の展望を伺ったところ、「背伸びせずに、このままをキープしたい」とのこと。アメリカによくある町のハンバーガー屋さんのようにずっと続けていきたいのだそうです。
豊島園駅で降りたら、町のみんなに愛されているハンバーガー店へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
※価格はすべて税込
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