静かな住宅街に佇む上品なパティスリー

小竹向原駅を出て5分ほど歩くと、スイーツの甘い香りを感じてすぐ、カフェオレ色の外壁が素敵なパティスリー「クリオロ本店」が現れます。凛とした佇まいにブラウンの看板が目印です。
2022年にリニューアルしたという広々とした店内。「上質だけど気取らない、身近な楽しい時間を」というクリオロのコンセプトに合わせて、上品な雰囲気でありながら誰もが入りやすく、開かれた空気感が心地よい空間です。
ショーケースには、ていねいに作られたケーキが美しく並びます。テレビ番組などでたびたび紹介されている定番ケーキのほか、みずみずしいフルーツを使用した季節のケーキも。「時代に合った美味しいもので幸せに」という思いのもと、定番ケーキであっても今の味覚でおいしいと思えるように、常にレシピを見直しているのだそうです。
店内にはケーキだけでなく、本店2階の工房で作られている焼き立てのパンも並びます。ケーキと同じく上質なバターや素材をたっぷりと使用したリッチな味わいのパンも、「クリオロ」の魅力のひとつです。
「『クリオロ』の気持ちのよい接客が好きなんです」と話すのは店長の平田さん。お客さまは近所にお住まいの方をはじめ、引っ越しをしても変わらず訪れるお客さまもいらっしゃるそうです。「遠方に住んでいて、東京にいらっしゃると必ず訪れてくださるお客さまもいます」と平田さん。
2024年に入社し、2025年4月から店長を務めている平田さん。「お客さまがゆったりとお買い物ができる空間や商品が素晴らしくて、『クリオロ』で働きたいと思いました。勤めてからも変わらず『クリオロ』の商品のファンというスタッフも多いんですよ」と話します。
濃厚なのに、後味軽やかなスイーツの数々
人気ナンバーワンは「幻のチーズケーキ」(580円)です。口に入れた瞬間に舌の上でふわっと溶けるような食感が特徴。濃厚なチーズの風味で食べごたえがあるのにも関わらず、後味が軽く、いくつでも食べられそうです。
「この食感の秘密は独自の製法にあります。『世界のベスト・オブ・ショコラティエ100』にも選ばれたサントスシェフが、チョコレートと同様にスイーツの口どけの軽やかさを特に重要視しているんです。『クリオロ』のケーキはどれも口どけが軽いので『何個でも食べたくなる』というお客さまが多いんですよ」と平田さん。
こちらも人気の、世界大会「世界パティスリー2009」で優勝した「ニルヴァナ」(680円)。口どけなめらかなチョコレートと酸味のあるブラックベリーのゼリーが調和したチョコレートケーキは、シェフのこだわりを感じる一品です。こちらも後味の軽さが特徴です。
ダックワーズのようなサクサクとした食感の生地で、口どけなめらかなクリームをサンドした「ヨーヨーマカロン」(1個350円)は、ショコラ、フレーズ、抹茶、ガイア(キャラメルとバニラ)、ニルヴァナ(ブラックベリーティー)など種類が豊富。クリームの味がそれぞれ濃厚でありながら甘すぎず、軽やかな仕上がりです。少し大きめのサイズでボリュームがあり、ギフトにもぴったりな一品。
都心からすぐなのに、のどかな雰囲気の小竹向原
店名の由来は、カカオの最高品種である「クリオロ」から。小竹向原駅周辺は、サントスさんと愛さんが製菓学校「エコール・クリオロ」として2000年にスタートした地だそうです。そこで月1回販売していたチョコレートや洋菓子が人気を集め、お菓子やパンを作るラボを併設した「クリオロ本店」をオープンしました。
のどかな小竹向原エリアは、プロヴァンス出身のサントスシェフと神戸出身の愛さんが落ち着いて生活できる、ちょうどよい環境だったそうです。
「これからもより多くの方に愛されるお店にしていきたい」と話す平田さん。
人々の暮らしを間近に感じる住宅街に佇む「クリオロ」には、今日も多くのお客さまが訪れます。小竹向原駅を訪れたら、世界的ショコラティエが作る、口どけにこだわったスイーツをぜひ味わってみてください。
※価格はすべて税込
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