すっきりと開放感のある"まちのオアシス"
閑静な住宅街の中にある「まちのパーラー」は、保育園と同じ建物にあるベーカリーカフェです。ガラス張りの開放的な空間はまるでアートギャラリーのよう。大きな看板があるわけではないですが、洗練された佇まいで「ここは何だろう?」と気になる存在です。
目印は、ガラス窓に書かれた水色の「まちのパーラー」の文字。建物に入って左側すぐの場所にあります。
店内は、木のぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気。天井が高いので開放感もあります。保育園に併設されているためファミリー層が多いのかと店内を見回すと、カップルや若い女性グループ、おひとりの方もいらして、休日や休憩時間をゆっくりと楽しまれている姿が見受けられます。
お店のオープンは朝8時半と早いですが、それは「通学・通勤前にパンを買っていきたい」というお客さまの要望に応えるため。カフェスペースは近隣に住まう方々の交流の場としても利用されています。
パーラーだからとあなどるなかれ、本格的なフードメニューが充実
「まちのパーラー」では、昼はキッシュやサンドイッチ、夜は店内に掲げられた黒板に書かれているようなパンと一緒に楽しめる本格的なメニューもずらり。おいしい料理を味わうことで会話が弾み、豊かなひとときが育まれます。
午前10時からはランチメニューも登場します。中でも「トリッパのトマト煮込みセット」(パン・サラダ・ソフトドリンク付き 1,551円)は、女性のお客さまに人気なのだそう。とろとろになるまでじっくりと煮込んだトリッパ(ハチノス)は濃厚な味わいです。
パンは3種類が2切れずつ提供されます。トマト煮込みとの相性が抜群で、つい食べ過ぎてしまいそう。
ソフトドリンクはコーヒー、紅茶、自家製ジンジャーエールなどの豊富なメニューから選べます。高品質のコーヒー豆を扱うことで有名な「堀口珈琲」の豆を使って淹れるエスプレッソやカフェマッキャート、カプチーノなどが特におすすめです。
酒販部門の姉妹店「パーラーさか江」が提案するナチュールワイン
「まちのパーラー」は、江古田のシンボルとして親しまれる「パーラー江古田」の系列店。パンは「パーラー江古田」から、ワインは酒販部門である「パーラーさか江」からセレクトしたものが届けられます。
差額をプラスして、ソフトドリンクの代わりにワインをオーダーすることも可能です。取材に訪れた日は希少なオレンジワインがあったので、コクのある料理と合わせてゆっくりといただきました。
素材のおいしさが引き立つ自慢のベーカリー
都内のみならず全国のパン好きも訪れる「パーラー江古田」。その江古田で販売しているパンが「まちのパーラー」に毎日届けられ、人気のハード系パンやキッシュなどを味わうことができます。写真はスタッフおすすめの3種類。
写真上の「全粒粉の食パン」(356円)はきび糖を使用しており、何もつけずに味わっても甘みが感じられます。購入時にオーダーすれば、好みの厚さにカットしてもらうことも可能。ふわふわの食感が味わえる4つ切が人気だそうです。
写真右下の「ベーコンエピ」(313円)は、「香ばしさがあり、嚙み応えも十分です」とスタッフが太鼓判。小麦酵母を使った酸味のある生地に包まれた厚切りベーコンの旨み、そして自家製粒マスタードのハーモニーが格別です。
「ごまパン」(248円)」は表面だけでなく中までごまがたっぷり。噛めば噛むほどごまの風味が広がり、そのまま味わってもよし、中に具材を入れて味わうもよしです。
2012年にオープンした「まちのパーラー」。レジの脇には、店に訪れたこどもたちの成長が刻まれた柱があり、町の人たちに愛されてきた証の一部を垣間見ることができます。
毎日訪れたくなるような心地よさとおいしい食事。「まちのパーラー」の名にふさわしい、アットホーム感が魅力のお店です。
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