疲れているときは図鑑を見て癒されてほしい

落ち着いた空間の店内には図鑑がずらり。
「実際には図鑑だけでなく、絵や写真がキレイであること。さらに癒される本であるかどうかで選んでいます」とは店主の井守さん。
疲れた人がふらっと立ち寄って自由に図鑑が見られる場所を作りたいとの想いから2016年1月にお店をオープンした。

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ずらりと壁一面に並べられた図鑑。店内には1,200冊ほどあり、すべてが中古本。ジャンルは食、科学、歴史などなんでもある。一部を除いてほとんどの図鑑が購入可能だ。

なぜ図鑑なのかというと、
「疲れている人は本をしっかり読む力はないけれど、写真などの図鑑なら見られるかな、と。だからあえてマニアックすぎるものは避けています。誰が見てもおもしろく、状態がよいということが大切。ほっと息抜きになれる場所になってもらえればと思っています」。

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思わず「懐かしい!」と叫んでしまいそうな、おとなが喜ぶ昭和な本も。

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店主の井守さんは書店員として働いた経歴の持ち主。教員免許もお持ちのとっても博識な方なので、ぜひ自分に合う図鑑を選んでもらってほしい。ちなみに井守さんの名前にちなんだ「イモリ」の本もある。

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店内にはさまざまな椅子が用意され、どの椅子に座るかもお店の楽しみ方のひとつ。スペシャルシートは真っ赤なひとり掛けソファ。このソファにしか座らないというお客さまもいるそうだ。

イベントやフェアーを定期的に開催

お店を始めてみて、井守さんはお客さまの知識に驚いたという。
「お客さまの学識がとにかくすごい。たまにプロの方がいらっしゃることもあって、お客さまから学ぶことも多いですね」
今は月に一度プラネタリウムナイトを開催しているが、これからは専門家とのイベントも増やしていきたいそうだ。

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カウンター近くの壁に飾られたこちらは、4週間に1回開催されるフェアコーナー。井守さんがテーマを決め、それに沿った図鑑を紹介している。

「図鑑は博物的にいろんな視野を広げられます。図鑑を見ると知識が枝分かれして、次の図鑑、またその次の図鑑へと見る図鑑が増えていくから学問の取っ掛かりにもなるんです。とはいえ、身構えず好きな図鑑を見たり、こどもに読ませたい図鑑を探しに来てもらえたら嬉しいです」

図鑑と一緒に楽しみたい、充実のフードメニュー

「fumikura」では図鑑はもちろんのこと、充実したフードメニューも人気。ライス系のがっつりボリュームものから、手作りスウィーツまで種類も豊富だ。
「フードは新しいオリジナルものと懐かしさを感じるものと均等に用意しています」と井守さん。

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「チリビーンズご飯」はトマトベースの挽き肉と大豆をハラペーニョとハバネロを加えたピリ辛サルサソースと合わせてご飯の上に乗せたオリジナルメニュー。11:00~15:00はサラダ・ドリンク付で1,100円(オレンジ珈琲とのセットはプラス100円)。夜は単品でもオーダー可。

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自家製オレンジピールと珈琲豆を別々に挽き、一緒に抽出した「オレンジ珈琲」(650円)。角砂糖を1つ入れるとオレンジの香りが驚くほど引き立つので、普段ブラック派の人もぜひお試しを!

夜はバースタイルを設けているので、こちらはフードのみならずお酒も充実。飲みながら本が読めるという至福の時間が過ごせる。

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店内はカウンターにスツールもあるカフェ&バースタイル。図鑑を眺めながらゆっくりお酒を楽しむ人も多いそう。自家製の梅酒のほか、いろいろなフルーツを漬けた10種以上の自家製果実酒もあり。

図鑑を眺めるという時間はおとなになるとなかなか持てないが、「fumikura」ではこどものとき、図鑑を眺めてワクワクしたあの気持ちがいつでも用意されている。今の疲れたおとなたちにとって、「fumikura」のような場所が必要だと心から思った。

※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格等が変更になる場合がございます。
※写真、記事内容は取材時(2018年5月17日)のものです。