蔵の通りのお休み処でほっとひと息

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MINAMIMACHI COFFEE」は、観光名所「時の鐘」まで徒歩1分。「川越まつり会館」も並びにあり、川越観光の拠点としてもおすすめのお店です。こちらのカフェでは、ショップインショップの焼き芋専門店「芋川」のおいしい焼き芋やドリンクを提供しています。

お店がある「小江戸横丁」という一角は、もともと魚市場だった場所。1997年に設立、2022年に活気を取り戻すべくリニューアルしたと同時に、「MINAMIMACHI COFFEE」をはじめとする4店舗がオープンしたそうです。

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店内は落ち着いた雰囲気。蔵を連想させるグレーの壁や川越まつりをイメージしたイラスト、天井のライトなど、店内は川越の歴史がモダンにデザインされています。観光で訪れる人々や地元の方たちのお休み処として、くつろいで過ごせる場所をめざしてつくられました。

また、川越を代表する食べ物と言ったらやっぱりお芋! 名物のサツマイモを楽しんでほしいという思いから、メニューはなんとお芋とドリンクのみ。濃厚な甘味のある焼き芋を、1年を通していただけます。

甘味を最大限に引き出した焼き芋が主役

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この日、笑顔で出迎えてくれたのはスタッフの山本咲希さん。お店を代表する「やきいも」(1個380円)は、品種によって、しっとり系、ねっとり系、ほくほく系と、通常3種類から選べます。サツマイモの品種は年間を通してベストなものを選んでいるため、季節によりさまざま。取材に伺った7月は、なめらかな食感のシルクスイートを使ったしっとり系と、濃厚で甘味の強い紅はるかを使ったねっとり系の2種類が販売されていました。

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川越はサツマイモが有名ですが、実は川越産のサツマイモは希少だそうです。

「年間を通してその時期いちばんおいしい産地のサツマイモを選んで商品をお出ししています。川越産のサツマイモが出回ると、『MINAMIMACHI COFFEE』では川越産のサツマイモを使った商品をお出ししています。川越芋は味が濃く、香り高いのが特徴ですよ」と教えてくれたのは、企画・PR担当の高橋勇気さん。

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焼き芋は、熱した空気を対流させて焼き上げる最新のスチームコンベンションオーブンで約1時間半から2時間かけてじっくり焼き上げます。そのため素材のおいしさが最大限に引き出され、極上の味わいに。艶やかで密度の濃い焼き芋に仕上がっています。

ほかにも、カリッとした歯ごたえが心地よい「芋けんぴ」(食べ歩き用300円)も人気。国産のこがねせんがんを最高級の菜種油とこめ油で三度揚げし、高精度の糖蜜を絡めて作られています。缶に入ったお土産用(750円)も販売しています。

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そして、一番人気が「やきいもブリュレ」(480円)。こちらは、「冷やしやきいも」にザラメをまぶして、表面を焦がしたスイーツ焼き菓子です。焦げたザラメのパリッとした食感と口当たりなめらかな焼き芋が見事なコンビネーションを発揮。テイクアウトもできるので、散策のお供にぴったりです。

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ドリンクのイチ押しは「やきいもラテ」(600円)です。ねっとり系の焼き芋をひと晩冷やしてさらに甘味を引き出し、牛乳とミックス。上にたっぷりのホイップクリームとサツマイモチップスをトッピングした、贅沢なラテです。砂糖は使わず、サツマイモ本来の甘さのみで優しい味わいに仕上げています。

川越のサツマイモの生産者さんと共に歩みたい

連日大人気のカフェですが、歴史ある街でお店をオープンするために、街の持つ歴史や文化に寄り添って少しずつ丁寧に企画を進めていったと高橋さんは話します。建物のデザインや色、素材などを、商店街の方々に計画段階から相談し、町の景観に馴染むよう設計したそうです。川越で暮らす人々がこの街を愛しているからこそ、風情ある町並みが今も残り続けているのかもしれません。

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「昔は川越といえばお芋の壺焼きが有名でしたが、残念なことに今は数軒しか残っていません。川越の名産であるサツマイモを盛り上げるためにも、今後は生産者さんと一緒に、もっと川越産のお芋の魅力を伝えていきたいですね」と高橋さん。

名物のサツマイモをいただきながら、川越の土地や歴史に想いを馳せれば、より一層川越散策が楽しくなりそう! 小江戸めぐりの合間にぶらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

※価格はすべて税込
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