明治後期の芝居小屋「旧鶴川座」跡地に誕生した新名所

縁結び横丁がある場所は、古くから和風芝居小屋、洋風劇場、映画館として利用されてきた「旧鶴川座」という歴史的建造物です。昭和〜平成にかけて映画館や雑貨店、ライブハウスなどとして利用されてきましたが、2006年に閉館し、2019年に老朽化のため取り壊されました。その跡地に建設されたのが宿泊施設「Hatago COEDOYA」。1階にあるのが「縁結び横丁」です。

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「縁結び横丁」は、スパイスカレーの名店として知られる「CURRY negombo33 kawagoe」、小さくてフォトジェニックな"スライダーバーガー"で人気の「Mrs.hamburge」など、注目店舗が集まるフードコートとして賑わっています。そして、施設入口に店を構えるのが「川越氷菓 くもとゆき」。埼玉や川越の食材にこだわった、地産地消のかき氷専門店です。

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埼玉の食材を使った地産地消かき氷

「『くもとゆき』は、陶芸やクラフト体験ができる『クラフトカフェ』の2号店なんです」と教えてくれたのはオーナーの髙橋清美さん。25年ほど前から陶芸スクールを営むかたわら、陶芸や工作体験、ものづくりイベントなどで全国を飛び回っていたそうです。その後、地元の人とも繋がれる場所を作りたいと考え、気軽に陶芸が体験できるカフェとして、さいたま市で「クラフトカフェ」をスタートしました。
「クラフトカフェ」がかき氷を始めたのは開業して初めての夏のことでした。手作りがテーマのカフェということもあり、狭山の抹茶や毛呂山の梅を使った自家製シロップ、浦和美園いちごランドのイチゴなどを使用したオリジナリティあふれる創作かき氷を販売。氷は「武州製氷」という埼玉県の企業が製造する、秩父の伏流水を水源としてゆっくりと凍らせた純氷を使用しました。

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「当初は夏だけのメニューのつもりでいたのですが、なぜか9月になってもかき氷が忙しくて(笑)。当時は県内どころか、東京でも創作かき氷を出している店は数軒しかなくて、かき氷の食べ歩きをしている方たちが都内や県外からも寄ってくださったんです。そのうち、お客さまから『秋にはどんなメニューになるの? クリスマスは? バレンタインは?』なんてリクエストをいただくようになって。そのうち私も楽しくなって、クリスマスツリーや雪だるまのかき氷を作ったり、うちならではのかき氷を出すようになりました」。

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かき氷ブームの兆しが見え始めていたタイミングと相まって、気づけば創作かき氷が話題のカフェに。今でも埼玉を代表するかき氷の人気店として知られています。

観光地・川越ならではのメニューも

「川越は県内有数の観光地で、カフェのオーナーとしては憧れの地。いつかは川越にも店を持ちたいなと漠然と考えていました。そんな時、たまたまこの場所が空いたことを知って2号店の出店を決意したんです。
店がある『縁結び横丁』はフードコートなので、ふたりで一つのかき氷をオーダーすることもできるんです。他のお店でご飯を食べた後に、みんなでシェアできるので喜んでいただけています」
川越店で特に人気なのは「おさつキャラメルミルクティー」(レギュラーサイズ1,200円)と「川越抹茶あずき」(レギュラーサイズ1,100円)。

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「おさつキャラメルミルクティー」は、「富の川越いも」のペースト、川越産さつまいもの芋餡を使ったホイップと、芋けんぴをトッピングした川越限定商品。「クラフトカフェ」で人気の高い「ラズキャラミルクティー」を川越用にアレンジしたメニューで、キャラメルも自家製なのだとか。
また「川越抹茶あずき」は、河越抹茶をたっぷりと使用。グラニュー、水飴、黒糖、てんさい糖などをブレンドした白蜜に河越抹茶を加えた抹茶シロップを氷にかけ、粒餡やホイップをトッピング。その上には香川の郷土菓子"おいり"が乗っていて、目にも楽しいメニューになっています。

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「クラフトカフェはかき氷そのものを目的として訪れるお客さまが多いのに対して、川越では観光に来たお客さまが大半。そのため、写真を撮るのが楽しくなる「レインボー」(500円)のようなメニューも人気が高いですね」

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ちなみに、店名「くもとゆき」の雪はもちろんかき氷を表していますが、もう一つの要素・雲を表現しているのは「わたあめ」(各700円)。ただのわたあめではなく、自家製のフルーツシロップを使った手作りです。ほんのりとした彩りで、こちらもフォトジェニック! 川越やき芋フレーバーもあり、食べ比べが楽しそうですね。

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また、「くもとゆき」では個人や団体向けのワークショップを開催しています。今後は宿泊施設「Hatago COEDOYA」とのタイアップとして、陶芸や絵付け体験が付いた宿泊プランの販売なども予定しているそう。
かき氷専門店「くもとゆき」のつめたいスイーツで、暑い夏を乗り切りましょう。

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