老舗芋菓子店が立ち上げた新ブランド

「芋屋初代仙次郎 川越元町店」は、店構えが新しく新店のように見えますが、実はこの場所で10年ほど前から営業していた「彩菓庵おおき」が立ち上げた新ブランドです。埼玉県上尾市に本店がある「彩菓庵おおき」は、1934年に創業し、四代続く老舗の和菓子店。川越一番街に出店したのは2012年のことでした。卸販売で川越に出荷していたことに加え、今の女将さんが川越市郭町出身だったこともあり、この地にやってきたそうです。

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今回お話を伺った店長の大木由紀さんによると、「芋屋初代仙次郎」の店名は、創業者の大木仙次郎さんのお名前から。初代の芋菓子にかけた情熱を忘れないように、と名付けられたといいます。

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神奈川・湘南地区のごく一部でしか栽培されていない大変希少なさつま芋『栗まさり』に二代目の大木幸一さんが出会い、揚げたときのホクホクとした栗のような味わいを気に入ったのだとか。
そしてこの芋の味わいを生かしたお菓子を開発し、「芋屋初代仙次郎」で販売するとたちまち評判に。現在も契約栽培で生産量を確保しながら「栗まさり」を使用したお菓子(いも松葉、さつま芋チップス等)を製造し、根強いファンを獲得しているそうです。

店舗も商品も、ガラリとイメージチェンジ

現在の「芋屋初代仙次郎」としてリニューアルしたのは2021年。店内の壁にはおしゃれでかわいらしいイラストが並びます。店の奥にはお芋の形をしたスペースに、ベンチが置かれたフォトスポットも!

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店の看板商品になったのは、パリパリっとした食感も楽しい「芋チップス」。食べ歩きもできるかわいいパッケージです。プレーン、のり塩、醤油バターの定番3種と、季節限定フレーバー1種類が店頭に並びます。

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フレーバーがついている3種類には「紅あずま」、プレーンには「栗まさり」を使用。「栗まさり」は油との相性が良く、サラッとした揚げ上がりでしつこくならないのだとか。また、他の品種よりもサクサクとした食感に仕上がるのも特徴だそうです。
パリッとした食感に仕上げるコツは、170度のこめ油に15秒ほど油に通す二度揚げ。行列待ちをしていると、店頭でチップスを揚げたり、フレーバーをまぶしたりする様子を間近で見られることもあって、待っている時間も楽しめます。

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ソフトクリームもお芋づくし!

もうひとつの人気商品は3種類の「川越☆モンブランソフト」。中でも人気が高い「仙次郎ソフト」は、さつま芋のソフトクリームにレアチーズまたはキャラメルのクリームをプラス。チップスと芋ようかんもちょこんと乗った、フォトジェニックな一品です。

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さらに、焼き芋のようなビジュアルの「窯出しスイートポテト」もインパクト大! さつま芋に白餡を練り込んだ芋餡を、半分に切ったさつま芋の上にたっぷり。中には濃厚なカスタードクリームも入っていて、芋餡・カスタードクリーム・お芋の3種の味が楽しめます。100g300円~という量り売りの販売方法も焼き芋と似たスタイルです。

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さつま芋の名産地として知られる川越ですが、スイーツだけでもいろいろな種類があることに驚かされます。昔ながらの芋菓子からユニークなお芋スイーツまで、それぞれに合う種類のさつま芋を使っているので、ぜひいろいろな味にチャレンジしてみてください。

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