開放感があり居心地のいい「うどん屋大樹」
「うどん屋大樹」を運営するのは、社会福祉法人「茶の花福祉会」。障がいのある方が安心して暮らすためには、地域貢献と自立を促すための環境づくりが重要だと考え、いちご狩りやブルーベリー狩りができる農園や農産物の直売所などさまざまな施設をオープン。飲食店はいずれも地元で取れる食材をメインに使用している地域密着型の施設だ。障がいを持つ方に働ける場を提供しつつ、地域の家族連れが楽しめる施設となっている。
すべての施設が車いすで入ることが可能となっており、「うどん屋大樹」の店舗ももちろんバリアフリー。車いすが通りやすいようにテーブルの間隔も広く取られている。客層は年齢性別問わず幅広く、週末のランチどきには多くの人で賑わう。
もっちりうどんとサクサクのかき揚げが好バランス
「茶の花福祉会」は、狭山市・所沢市・川越市でも福祉施設を運営しており、狭山市の施設でうどんを製造している。地元・埼玉県の小麦粉を使い、良質な水と赤穂の塩で丁寧にこねた新鮮な麺を毎日提供している。また、うどん以外の食材もグループ内にある自社農園や地元農家の協力を得て、ほとんどすべてを埼玉産にしているのがこだわりだ。
今回いただいたメニューは「天ぷらうどん」(500円)。「うどん屋大樹」で出されるうどんは、全粒粉というものを使用している。全粒粉は小麦をまるごと粉にしているため栄養価が高く、麺が茶色いのが特徴。
「うどん屋大樹」を通して社会に出ていくことが目的
「茶の花福祉会」では、障がい者を社会で放置しないことが重要だと考え、彼らの人生の選択肢を広げるためにも自立を促している。多くの人とコミュニケーションが取れる飲食店などで集団の中に積極的に参加することは生きることへの意欲につながる。 また、自社農園などで育った新鮮な食材を使った安心感のある料理を安価で提供できており、地域で生活している人はもちろん、地域外の人にとっても入間市の魅力を発信する場所として貴重な施設となっている。 今後もリピーターが増え、従業員と地域の人たちの交流を増やすことが目標だ。近くに訪れた際は、ぜひ「うどん屋大樹」に足を運んでほしい。
※価格はすべて税込
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