ハクモクレンの大樹とウッディな店構えに心安らぐ
早春に白い花を咲かせるハクモクレンの大樹が目印の「cafe Grandir」。夏は緑の大きな葉を茂らせ、涼やかな印象を与えてくれています。そんなハクモクレンをはじめさまざまな植物に囲まれた「cafe Grandir」は2013年にオープンしました。ふたりの娘の母でもある店主・皆川安希子さんが作る家庭的かつおしゃれなメニューと居心地の良さで、幅広い層のお客さまに親しまれています。
店内は木と白い壁を基調にした明るい造りで、レンガや素朴な調度品がアクセントになっています。もともとフランスの田舎の暮らしの風景が好きだったという皆川さん。内装はフランス風ですが開放感があり、アメリカンなジョンソンタウンにもしっかりマッチしています。椅子にはブランケットが掛けられ、荷物を入れる籠やトレーも天然素材。さり気ない思いやりやぬくもりが伝わってきます。
日差しや雨がしのげるテラスもあり、休日には愛犬と来店し、テラス席で食事やお茶をしてくつろぐ人も多いそうです。
家族やスタッフが太鼓判を押したひと皿がメニューに
cafeを店名にうたっていますが、食事がとても充実していてランチタイムにもおすすめです。「とり肉のトマト煮込み」(1,380円)は開店当初からある人気メニュー。ハーブと一緒に煮込んだチキンは風味が良くてやわらかで、トマトソースの酸味との相性が抜群です。雑穀入りご飯とサラダ、煮豆、ミニスイーツのセットで、ドリンクも付いています。
実はこの「とり肉のトマト煮込み」は皆川さんが家族に作っていた得意料理のひとつ。店のメニューにはご自身の娘さんたちが太鼓判を押したものや、スタッフが味見をして評価の高かったものを厳選しているそうです。
料理はすべてセットで、サラダや煮豆などの小鉢が付いてくるのもうれしい点。「できるだけ野菜をとって、品目も多く食べてもらいたい」という思いが込められています。
おにぎりがコロンとふたつ並んだ「肉巻きおにぎり 大人さまプレート」(1,380円)はスープとサラダ、ミニスイーツがセットの平日限定メニュー。ドリンクも付いています。オニオンチップがトッピングされたサラダにかかっているのは、さっぱりしたニンジンドレッシング。見えないところまで手が込んでいて、おいしくてヘルシーな一品です。
食事メニューには他にも「豚肉と野菜たっぷりせいろ蒸し」(1,380円)や「冷製担々うどん」(1,300円)など和食や中華風もあり、夏と冬に新メニューが加わります。
使われている食器も業務用ではなく、皆川さんが雑貨店巡りなどをして集めたもの。一つひとつ味わいがあるので、器好きな方も楽しめるのではないでしょうか。
かわいい見た目とやさしい甘さが絶品!おとなスイーツ
デザートの人気メニューは、アイスクリームやホイップクリーム、フルーツがトッピングされた「焼きたてワッフル」(880円)。まず華やかさとボリュームに感激し、一口頬張ると香ばしくて甘さ控えめの生地のおいしさに思わずにっこり。このボリュームでもペロッといけてしまいます。
自慢のワッフルをテイクアウトでも楽しんでもらおうと、2024年春からはスティックタイプの「ハートワッフル」(500円)が登場。ブルーベリーやバナナなどの定番メニューに加え、パパイヤなど旬のフルーツも使われていて、ジョンソンタウンでの食べ歩きにぴったりです。
「実家にご飯を食べに行く感覚で、お気軽にどうぞ」
2階は予約制のレンタルスペースになっていて、貸し切りで英会話教室やワークショップ、会合などに利用されています。実は「cafe Grandir」はもともと、皆川さんが「気兼ねなく集まれる場所を作りたい」と考案した店。集まった人たちに提供する目的で食事やお茶を始めたところ、いつの間にか飲食がメインになっていたのだとか。そのため2階は、赤ちゃんや幼児連れでも利用しやすいよう座敷スタイルになっています。
店名の「Grandir」は「成長する」という意味のフランス語。開業11年目の今も、より良いものを目指して新メニュー作りなどに試行錯誤しているそう。その皆川さんに料理のこだわりを伺うと「私はコックではないので、体にいいものをおいしく食べてもらえたらいいなって、それだけですね。巣立った娘たちにも『ママのご飯、食べにおいで』とよく言いますが、お店でも同じ気持ちかな」と笑顔で語ってくれました。
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