台湾好きが高じてジョンソンタウンで飲食店を開業

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ジョンソンタウンの北側にあるコインパーキングに面した「台湾茶カフェ 好春茶房」。2020年6月に開業し、2022年4月に現在地へ移転しました。アーリーアメリカン調の建物を改装した店内にはレトロな家具やインテリアが並び、どこか懐かしい雰囲気を感じさせます。

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店を経営するのは、娘さんが同級生だったことで知り合ったというママ友の梁瀬さんと吉岡さん。「私より先に台湾にハマっていた梁瀬さんを口説いて、台湾料理のお店を開いたんです」と吉岡さん。子育てがひと段落ついたタイミングでの起業でした。

台湾のカフェをモチーフに、アイデアを持ち寄って意匠をデザイン

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店内のデザインは2人で相談しながら決めました。コンセプトは"台湾にありそうなカフェ空間"です。「あちらでは日本の古い家具や調度品が置かれたお店が多いんですよ」。大きな円卓を中心に置き、その周囲にテーブル席をレイアウト。2人がもっともこだわったのは窓際の1人掛け席と個室席です。「窓際の1人掛け席のテーブルは、私の母の嫁入り道具のミシン台なんです」と吉岡さん。

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料理は独学。でも、とことん台湾にこだわった店づくり

メニュー表には魯肉飯(ルーローハン)や鶏肉飯(チーローハン)、牛肉麺(ニュウロウメン)といったスタンダードな台湾料理が並びます。レシピはすべて独学。現地で食べた味を思い出しながら、何度も試作を重ねて2人で味を決めていきました。「私の夫が中華料理のコックをやっているものですから、わからないことはアドバイスをもらっています」と梁瀬さん。開店前は互いの自宅で「気が遠くなるほど作ったよね」と今では笑い話です。

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1年中活躍するかき氷機は、梁瀬さんがネットオークションで見つけた掘り出し物です。「どうしても台湾製のかき氷機が欲しかったんですが、あちこち探しても売ってなくて......。そしたら偶然オークションでこれを見つけて、もう即決で買っちゃいました(笑)」。削り刃をメンテナンスしながら大切に使っています。

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店内では台湾の雑貨や食材なども販売しています。売れ筋は、店でも使っている乾麺と、台湾っ子たちの間で人気のナイロン製バッグです。

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味の妥協は一切なし。台湾の「おいしい!」を入間から発信したい

今回は2人の自信作でもある「排骨飯(パイグーハン)」(1,320円)をいただきました。台湾から取り寄せる五香粉(ウーシャンフェン)というミックススパイスにニンニク、ショウガなどを混ぜた特製醤油ダレに一晩漬け、しっかり味付けされた骨付きバラ肉をタピオカ粉などで衣付けした本格風味。サックリと食感のよい衣が特徴で、肉を噛むほどに八角や花椒がふわりと香ってきます。ほっこり気持ちが華やぐ「花茶(ホワチャー)」(715円)を添えれば、優雅なランチタイムを満喫できます。

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食後はスイーツを2品。「プレーン豆花(トウファ)」(495円)は自家製の豆乳プリンをきび糖シロップに浮かべた定番の台湾スイーツです。食用石灰で豆乳を固めた本場仕様で、しっとりと滑らかな食感。「この食感がなかなか出せなくて苦労しました。何度も作っては『これじゃない!』とまた作って」と振り返る2人。今も納得できる食感にならない日は提供を諦めるそう。「味の妥協はできません。一度食べて『おいしい!』と感じた味が変わったらだめでしょう? うちはこの食感と決めたわけですから、これ以外はうちの味じゃないんです」。

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もう1品は夏を先取りして「台湾かき氷マンゴー」(1,320円)。ミルク氷を薄く削り出し、コンデンスミルクとマンゴーシロップで味付け。マンゴーの果肉も見ての通りたっぷり入っています。かき氷は1年中提供されていて、テイクアウトも可能。夏はジョンソンタウンの散策ついでに購入していく観光客がかなり増えます。

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お店を開いてもうすぐ4年。今後やりたいことを聞くと、2人同時に「台湾に行きたい!」と答えてくれました。現地のおいしいものに触れ、「好春茶房」の味はこれからもおいしく、そして華やかに進化していくことでしょう。

※価格はすべて税込
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