LINEで送る３つの「輪」をつくってくれる憩いの場
2025年2月、飯能市の吾野にオープンした創作フレンチとケーキのお店「La Base de Cercle」。お店を切り盛りするのは、フレンチシェフの林田雅隆さんとパティシエの容理子さんご夫妻です。おふたりはともに、著名なコンテストで賞を獲得した経歴も持つ腕利きの料理人。雅隆さんは吾野にお店を構えた経緯を次のように語ります。
「僕は25年くらい都心で暮らしていたんですけど、自然豊かな田舎に行きたいと思うようになり、２年前に母の実家がある長野県の松本市に夫婦で移住しました。その後、妻の故郷である飯能市でお店を開く場所を探していたところ、ここにたどり着きました。お店の隣にある法光寺の住職・大野文敬さんは、妻が高校時代に部活動でホッケーを教わっていた先生だったんです。文敬さんからは『高齢者の一人暮らしが多い地域なので、地元の方がごはんを食べられる場所をつくってほしい』と要望があったので、ランチとディナーだけではなく、モーニングも営業しています」
店名の「LA BASE de CERCLE」は、フランス語で「輪の基地」を意味します。「輪」には、吾野という地域の輪、サイクリストの輪、農家さんとお客さまをつなげる輪の、３つの輪をつくりたいという思いが込められています。
店内は白とウッド調で統一されており、居心地のいい雰囲気。
オープン当初は地元の方々が中心だった客層は、SNSなどで評判を呼び、近隣の街から来店する方も増えてきたそうです。ランチタイムは満席になってしまうこともあるため、予約がおすすめとのこと。
ディナーは1日1組限定の完全予約制。創作フレンチのコースメニューがいただけます。
素材にこだわったオリジナリティあふれる料理
ランチは、カレー、ハンバーグ、オムライス、パスタ、シチューなど、洋食メニューがずらりと並びます。中でも一番人気は、「吾野ハンバーグ 旨ソース」（1,540円）。サラダとスープ、ライスがセットになっています。
肉の旨みがぎゅっと詰まった食べごたえのあるハンバーグと、赤ワインを使った"みたらし"風のオリジナルソースは相性抜群。「ハンバーグとこのソースの組み合わせは、おそらく他にはないと思います。吾野でしか食べられないという意味を込めて名づけました」と雅隆さんが語るように、このハンバーグを食べるだけでもお店に行く価値ありの逸品です。
フキやサツマイモなどの付け合わせの野菜は、林田さんご夫妻が長野在住時に出会った農家さんでつくられたものが多いのだそう。「農家さんとお客さまをつなげる輪になりたい」という、お二人の思いが表れています。
ハンバーグに並ぶ人気メニューが、「ふわふわオムライス」（1,210円）。こちらはオープン当初からあるメニューで、その名の通りふわふわに仕上げられた卵と濃厚なデミグラスソースが絶品です。
そして「La Base de Cercle」のもうひとつの特長が、パティシエの容理子さんが手がけるスイーツです。「いちごのショートケーキ」（660円）はクリームの甘さが控えめで、地元のお年寄りからも「さっぱり食べられてうれしい」と人気なのだそう。
「クレームブリュレ」（660円）を注文すると、バーナーを使って目の前でキャラメリゼしてもらえるのがうれしいポイント。こんがり焼かれた表面のパリパリとした食感と、なめらかなクリーム部分が絶妙にマッチします。
ケーキ・ドリンクセットは880円。ランチメニューを注文した方は＋770円でケーキとドリンクを付けることができます。
地元に愛され続ける店として続けていきたい
「『おいしかった』『また来ます』と言っていただける瞬間が一番うれしいです。この先もずっと、地元の方に愛されるお店として続けていければいいなと思います。今後は飯能の農家さんともつながっていきたいですね」と話す雅隆さん。
容理子さんは、「お食事をされている時に、次の予約をそのまま取られるお客さまもいらっしゃって、すごくうれしいです。私は15年くらい都内に住んでいたので、あらためて山歩きなどをして、もう一度飯能市のことを知りたいなと思います」と、地元への親しみを語ってくださいました。
自然に囲まれた地域で、一皿一皿に愛情が込められたこだわりの本格料理を味わえる「La Base de Cercle」。みなさまもぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
※価格はすべて税込
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