旧売店をリノベーション。奥武蔵エリアの玄関口へ
今回訪れた「Cawaz go」は、長年閉店したまま活用されていなかった旧高麗駅前売店をリノベーションしてオープンした施設。この場所を手掛けるのは、複合型ワーケーション施設「CAWAZ base(カワズベース)」を運営する株式会社CAWAZです。
「外観は旧売店を塗装しただけで、ほぼそのままの状態です。ずっと空いていた場所だったので、工事中は前を通る方から『何ができるの?』とよく声をかけられました」と話すのは、株式会社CAWAZ代表の北川大樹さん。現在は日高市観光協会の理事も務められています。
「株式会社CAWAZでは、日高市、高麗地区だけではなく、西武線沿線の奥武蔵エリア全体の活性化を目指しています。まちとしての活力を維持していくために、地域の玄関口として、地元の方と観光客の方の両方に満足していただける場所があるといいなと思っていたんです」
その後、「CAWAZ base」を通じて縁ができた西武リアルティソリューションズの協力を得て、「Cawaz go」のオープンに至りました。
米粉のピザは香ばしくてモチモチ!和風メニューも絶品
「Cawaz go」には2つのテナントが入っています。そのひとつはカフェ「DELICA TEN・SEN(デリカテンセン)」。店内はすっきりと明るく、地元の西川材を使ったテーブルがナチュラルな雰囲気を醸し出しています。
「当店のピザ生地は無農薬の米粉で作っているグルテンフリーです。地元の野菜を使いながら、できる限り手作りで、無添加のものを皆さんに召し上がっていただきたいと思っています」
そう話すのは店主の奈良さん。以前は別の場所でお店を開いていましたが、「高麗駅前を少しでも明るくしたい」との思いから「Cawaz go」への移転を決めました。
米粉のピザは、冷めてもやわらかいのが特徴。もちもちとした食感と香ばしい風味が楽しめます。メニューには定番の洋風ピザから、米粉と相性のいい和風のピザ、旬の野菜を使った季節限定の創作ピザまで、7種類が揃います。
一番人気の「マルゲリータ」(写真右下・レギュラーサイズ1,150円)は、トマトの爽やかさとモッツァレラチーズのコクが楽しめる定番の味。バジルの香りがふわっと広がります。
ヴィーガンメニューでもある「ネギ味噌」(写真左上・レギュラーサイズ1,200円)はちょっと珍しい味噌味のピザです。たっぷり乗ったネギときのこは、風味豊かな味噌と相性抜群。しっかりと食べごたえがありつつヘルシーな一品です。
店内では米粉を使ったパンの販売も行っており、徐々に人気が広がっているのだそう。
デザートの人気メニューである「窯焼きチーズケーキ」(450円)は、ピザと同じ石窯オーブンで焼き上げた一品。砂糖の代わりに甘酒と花みつで甘さを加えており、クリームチーズの酸味が感じられるすっきりとした味わいです。
地元のお客さまの要望に応えてお花屋さんも出店
そして、カフェの反対側にあるのが生花店「Moku-sei(モクセイ)」。日高市でお花の移動販売やイベント出店などを行っていた秋本さんが構えた店舗です。
店内外には色鮮やかなお花がずらり。日常的に飾れるお花はもちろん、カラフルなお花やちょっと変わった植物も取り扱っており、オーダーに合わせたアレンジメントも行っているのだそう。
「温かいお客さまが多く、みなさん応援してくださいます。おしゃべりを楽しみに来てくれる方や、毎日顔を見せに来てくださる方もいて、穏やかな場所ですね」と秋本さんは話します。
地域全体で活性化に取り組む
「Cawaz go」が目指すのは、地域の情報発信拠点。現在も店内に不動産情報を掲示するなど、高麗エリアと関わりを持つ人を増やすためのきっかけづくりに取り組んでいます。
高麗エリアに新たな光を灯した北川さんが考える、今後の「Cawaz go」の展望とは。
「先日は新しいチャレンジとして、店舗の前にラーメン屋さんに出店していただきました。『この場所をイベントで使いたい』というお声かけをいただくこともあるので、そうした地元の声を拾って実現していける場所になったらいいなと思います。また、レンタサイクルやシェアサイクルの拠点をつくり、他の事業者とも連携しながら回遊を促進するなど、地域全体の活性化に取り組んでいきたいです」
奥武蔵エリアへのおでかけの拠点として、地元の方々の情報発信の場として、今後も展開が続いていきそうです。高麗駅に訪れた際はぜひ「Cawaz go」に立ち寄ってみてください。
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