元時計店が、人と人の交流を生み出すカフェに

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飯能駅北口から延びる大通りの途中の路地裏に「CAFE crock」はあります。こちらは、もともとオーナーのご実家だった時計店を改装してつくられたカフェ。店名の"crock"は、オーナーが好きな音楽の"rock"と時計の"clock"をかけて作った造語だとか。時が経つとともに味わいが出るカフェをめざしているそうです。

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店内へ入ると、オーナーの小澤茂さんが温かな笑顔で迎えてくれます。お店のテーマは、オーナーの趣味でもある"本、絵、音楽"を楽しめる場所。壁一面に広がる本棚には、集めた本がびっしりと並んでいます。旅のガイド本や文学小説、演劇論の本など、ジャンルは多岐にわたります。どの本も自由に手に取って、店内で読んでOKです。

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電子ピアノやドラム、ギターもあり、ライブや歌会を行うこともあるのだそう。時間がある日は、オーナー自ら弾き語りをしてくれることも。生演奏に耳を傾けながら、心豊かな時間を過ごせます。

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店の奥には、小澤さんが世界中を旅して周った際のお土産品や旅先で描いた風景画が飾られています。昔、時計店だったときに使っていたランプや検眼機などもそのまま残していて、レトロな風情を感じさせてくれます。

香り高い自家焙煎珈琲やスパイスカレーが人気

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メニューには、ハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒー「自家焙煎エチオピア」(390円)や「ホットココア」(500円)などのドリンクのほか、健康スパイスカレーやパスタなどのフード、「ココアケーキ」(450円)などのスイーツが並びます。さらに、ビールやカクテルなどのアルコールメニュー(各500円)も充実。どのメニューも営業時間中、いつ来ても注文できます。

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一番人気はクミンやコリアンダー、カルダモンなどのスパイスが香る、オリジナルの「健康カレー」(750円)。ルーは酸味の効いたトマトカレーと、マイルドな甘さのカボチャバターカレーの2種類。ハーフ&ハーフもオーダーできます。

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お腹が空いているときにおすすめなのが、サラダ付きでボリューム満点の「トマトパスタ」、「ツナパスタ」(各750円)。ドリンクセットで100円引きになります。トマトパスタにのっているバジルは、自家栽培している採れたてのものです。

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「クリームソーダ」(500円)の味はメロン、イチゴ、ブルーハワイの3種類から選べます。しっかりお腹を満たしてくれるフードから、スイーツ、アルコールメニューまで扱っているので、シーンに合わせていろいろな使い方ができそうですね。

高校教師からの転身。夢はお店を文化サロンにすること

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オーナーの小澤さんは、もともと高校の数学教師。定年退職後に自分のため、人のためになる癒しの場をつくりたいとカフェをオープンすることを決意したそう。とはいえ、カフェ経営の知識がなかったため、1年間カフェの専門学校へ通い、プロから経営や調理などのスキルを教えてもらったそうです。
「目指しているのは、温かな人間関係を築けるカフェです。私自身、人を喜ばせることがなにより嬉しく、カフェを始めてから充実した日々を過ごしています」と、優しい笑顔で語ってくれた小澤さん。営業日は毎回、「今日はどんな人と会えるかな」とワクワクした気持ちでお店に立っているそうです。

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「今後は、微力ながら飯能の"文化サロン"として貢献できたら嬉しいですね。オープン以来、ライブ、画廊、映画会などを開いてきましたが、落語、講談、詩の朗読などもやってみたいです」と、未来への夢が広がります。
人と人との交流を生む「CAFE crock」は、これから文化的な社交場としてますます注目されそうです。どんな広がりを見せていくか、今後も目が離せません。

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