インドネシア製の一点もの家具を配した落ち着く空間

2019年2月にオープンした「cafe bond」。住宅街の一角に建ち、通りかかると思わず引き込まれてしまいそうな魅力を放つお店です。
bondは「つなぐ」という意味で、「人と人がつながれるお店でありたい」という想いが込められています。

店主の中津久美子さんは、以前は看護師をしていました。ご主人とともに多摩川で音楽イベントを開催していた経験から、人が集まることの良さやそのパワーを実感し、カフェを開く決意をしたそうです。
「子育てや家庭の事情で仕事を離れた女性たちの力をもう一度引き出したい」と、同じ想いをもつ仲間6人でお店をスタート。今では府中市内に焼き菓子とお惣菜のテイクアウト店「la bond」も展開し、合計15人のスタッフと一緒にお店を支えています。

お店の設計は、建築関係の会社を営むご主人が担当。壁はお子さま達と一緒にペンキ塗りをしたそうです。
温かみのある木製家具は、すべてオーダーメイド。なんと、ご主人がインドネシアまで赴き、家具職人を探してデザインを持ち込み、制作を依頼したといいます。繊細な彫刻が施されたテーブルや椅子に、インドネシアの職人ならではの技が光っています。
非日常感を楽しむワンプレートランチとスイーツ
メニューは手作りにこだわった品ばかり。近隣に飲食店が少ないこともあり、家庭ではなかなか作れない、手間ひまをかけた料理を提供しています。

3種類のメイン料理の中から1種類を選べる「季節のplate」(1,300円)。今回は「サーモンフライ ヨーグルトハーブソース添え」を選びました。キッシュ、チリコンカン、サラダ、ピクルス、パンまたは麦飯が付いていて、どれをとっても手作りのやさしい味わい。彩り豊かで、見た目も楽しめるプレートです。
ランチは他にも、メインを2種類選べる「欲張りプレート」(1,700円)や、日替わりメニューがあります。

スイーツの人気メニュー「大人のプリンパルフェ」(750円)は、固めのプリンと香ばしい焦がしカラメルが絶品で、まさに"大人の味"。見た目はボリュームがありますが、甘さが控えめなので、最後まで飽きずに食べられます。

ショーケースに並んだスイーツを店内でいただくこともできます。
キャロットケーキ(500円)は、粗くすったニンジンやくるみのざくざくした食感と、しっとりした生地とのコントラストが楽しめる一品。シナモンの香りがふわりと効いています。
多摩川の自然に抱かれた是政で、人がつながる憩いの場に

焼き菓子やケーキなどはテイクアウト販売も行っています。

月に1回販売される「おうち飲みセット」というお惣菜の詰め合わせも人気。お店の味を自宅でも楽しめると好評です。

訪れる人が「いつもの生活から離れた気持ちになれる」という「cafe bond」。ご近所の方はもちろん、最近では遠方から訪れる人も増えているそうです。
「自分が元気でいる限り、お店を守っていきたい。みんなの憩いの場であり続けられたら」と語る中津さん。人と人をつなぐ温かな空間へ、ぜひ足を運んでみてください。
※価格はすべて税込
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