ツノの生えたスズメがあちこちに。ほっと一息つける店内

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2019年にオープンした「スズメノツノ」。今回はオーナーさんにお話しいただきました。
「おいしいものが好きで、もともとカフェをやりたいと思っていたんです。ずっと会社勤めをしていたのですが、『年齢も年齢だし、やりたいことをやってみようかな』と思い、このお店をオープンしました」

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店内は温かみのある木調のインテリアで揃えられており、優しい照明と相まって居心地のいい雰囲気。
「お店をつくったときに思ったのは、『敷居は低く、意識は高く』したいなということ。みんなが気軽に入れるお店にしようと思いました」とオーナーさんは話します。

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さて、気になるのは「スズメノツノ」という店名。これは「雀の角」ということわざから取ったのだそうです。
「店名を考えていたとき、たまたま仕事中に流れていたラジオのことわざ番組で『雀の角』の話をしていたんです。『小さくて弱い者が角を生やしても少しも怖くない』というような、あまりいい意味ではない言葉なのですが、それがなんとなく耳に残りました。音楽でもなんでも、一瞬で耳に残るものは、きっといいものなんだろうなと思って」

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店名にちなんで、店内にはスズメをモチーフにした置物や雑貨があちこちに飾られています。
「近くに小鳥屋さんがあり、そこで小鳥好きの作家さんたちがよく展示をしているんですが、この店が鳥の名前なので、みなさん帰りに寄ってくれるんです。木彫りの作家さんやニットの作家さんが、ツノのついたスズメを作ってくださいました」
なんとオーナーさんの実家も小鳥屋なのだそう。不思議なご縁を感じます。

無添加にこだわった、深い味わいのカレー&スイーツ

店内でくつろぎながら、さっそく「スズメノツノ」の人気メニューをいただきます。
まずは「カレー2種合いがけ」(1,200円)を注文。写真の右側が「C.キーマカリー」、左側が「チキンカリー」です。

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C.キーマカリーには国産の豚ひき肉と牛ひき肉がごろごろと入っており、噛めば噛むほど旨味が溢れます。隠し味には中華の調味料を使っているのだそう。一方のチキンカリーはポタージュのような濃厚な食感で、野菜のまろやかな旨味に満ちています。
どちらのカレーもお子さまが食べられるよう辛さは控えめですが、スパイスの深い香りをしっかりと感じられるのが特徴。マサラと呼ばれる複数の香辛料を混ぜ合わせた調味料は、オーナーさんの奥さまが作っているのだそう。

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スイーツは通年メニューが3種と、季節のスイーツが1種。いずれも持ち帰り可能です。
今回は一番人気の「クラシック焼きプリン」(500円)をいただきました。卵の風味が濃厚なかためのプリンとほろ苦いカラメルは、どこか懐かしい味わいです。
「いつも思い浮かべているのは、『普通においしいものをつくろう』ということ。突飛なことをするのではなく、普通においしいものをつくるというのは、実はすごく難しいことだと思うんです」

あわせて注文したコーヒーは、オリジナルの「スズメブレンド」。控えめな酸味とすっきりとした口当たりが特徴で、オーナーさんいわく「飲み終わったあとで懐かしくなる香り」とのこと。
他にも、フルーティーな酸味が特徴的な「ツノブレンド」、良質な苦味のある「深煎りブレンド」があります。いずれもオーナーさんが「コーヒーの先生」と語る門前仲町のコーヒー店から仕入れた上質なスペシャルティコーヒーです。

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期間限定のスイーツを目当てに訪れるお客さまも多数。取材に伺った2月は「りんごのタルトタタン」が販売されていました。ひとつのタルトタタンに入っているりんごの量は、なんとまるまる1個分! 甘みはもちろんのこと、凝縮されたりんごの酸味や風味もしっかり感じられる贅沢な一品です。
3月からはレモンケーキを販売予定。こちらも毎年人気のケーキなのだそう。

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「国分寺は若い年代の方が一生懸命まちづくりをしているところ。個人店が多くて、お客さまの層もお店ごとに個性があり、すごくいいまちだと思います」
そんな国分寺の片隅で、「スズメノツノ」は小鳥のように生活を彩ってくれます。おいしいカレーが食べたくなったとき、こだわりのコーヒーとスイーツでほっとひと息つきたくなったときは、ぜひ訪れてみてください。

※価格はすべて税込
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