緑のテントが目印の隠れ家的カフェ

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玉川上水駅南口を出て立川駅方面へ。頭上を走るモノレール線沿いに歩いていくと「カフェ ミトン」が姿を現します。大きな看板などはありませんが、緑色のテントがなによりの目印です。

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ガラス戸を開けて店内に足を踏み入れると、交通量の多い大通りの喧騒が嘘のように、静かで落ち着いた空気が流れています。

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ひとりでもゆっくりとコーヒータイムを楽しめるカフェを目指したという「カフェ ミトン」。内装は木目調で統一され、カウンター4席とベンチシートがあります。窓からやわらかな光が注がれ、ほっとひと息できるリラックス感も魅力です。

店名の「Mitten(ミトン)」は、店主の松田直美さんが大好きだというウクライナ絵本『てぶくろ』からその名を得ています。
「『てぶくろ』は、雪の上に落ちていた手袋に動物が住みこんで、『私もいれて』『ぼくも入れて』と仲間が増えてぎゅうぎゅうとなっていく様がかわいい絵本です。この店もそういう場所になれたら、という想いを込めて『カフェ ミトン』と名付けました」。
コーヒーを通じて会話が生まれ、毎日通いたくなる楽しみがある。地元に根ざした「カフェ ミトン」らしさをこんなところにも感じ取ることができます。

季節、気候、気分に合った一杯が楽しめる

店主の松田さんはさまざまな飲食店に従事していた経験を持ち、大好きなコーヒーの味わいを皆さまにも楽しんでほしいと2021年に「カフェ ミトン」を開業しました。

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コーヒーは通常6種類のメニューから選ぶことができます(ホット各550円、アイス各605円)。迷ったときは松田さんに気軽に相談してみてください。その日の気分や好みに合ったメニューを提案してくれます。
コーヒー豆は松田さん自身がファンだという、国分寺の「Life Size Cribe(ライフサイズクライブ)」 のもの。日本のバリスタが腕を競う「クレイジーバリスタ」という大会でチャンピオンの座に輝いた実績を持つ吉田一穀さんが焙煎しています。「日常に寄り添う」をテーマにしたコーヒーは、毎日でも飽きることなく楽しめるシンプルでいてすっきりとした味わいが魅力です。

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コーヒーは注文を受けてから一杯ずつペーパードリップしています。丁寧に淹れることで仕上がる豆の個性が引き立つ一杯。深煎りと浅煎りのいいところどりのような、苦みと酸味の両方を堪能できる印象的な味わいです。

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「Life Size Cribe」にノウハウを教わったという、エスプレッソマシンを使って淹れるラテ(ホット638円、アイス660円)も人気です。たっぷりの牛乳に濃厚なエスプレッソが注がれ、マイルドでなめらかな味わいに。エスプレッソ仕立ての香ばしさが印象的な、見た目にも愛らしい一杯です。

コーヒーとのペアリングを堪能できるおやつも人気

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「カフェ ミトン」は、コーヒーとおやつのペアリングを楽しんでほしいと、定番とシーズナルメニューの焼き菓子を用意しています。
看板メニューのひとつであるジンジャーケーキ(495円)はそのメニュー名どおり、ショウガの風味が効いた焼き菓子。ほんのりとした甘さの中にショウガ独特のすっきりとした味わいがあり、コーヒーのおいしさを引き立てます。

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オートミールクッキー(275円)も看板メニュー。オートミールの生地にチョコチップとクルミを混ぜて焼いたクッキーは、さくさくとした食感とどこか懐かしい味わいが人気の秘密です。

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キャロットケーキ(550円)もオープン当初からあるメニュー。立川産の人参をベースにした生地にくるみとジンジャーの風味があり、中に含んだクリームチーズの酸味と甘みもあわさって、さまざまな素材のハーモニーが楽しめます。しっとりとした食感の中にカリッとしたくるみの食感もたまりません。

メニューの中には立川産のフルーツを使ったメニューも登場します。「立川には野菜や果物の生産者さんが多くいて、地元農家さんのご協力のもとで、季節の果物を使ったおやつ作りもしています」と松田さん。
コーヒーと相性の良いおやつを楽しみに、また、ゆったりとした時間を満喫したいときに。「カフェ ミトン」のガラス戸を開いて、非日常の世界にトリップしてみませんか。

※価格はすべて税込(テイクアウト価格)。
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