米軍基地がある街・福生ならではのダイナー
「デモデダイナー」があるのは、「福生ベースサイドストリート」と呼ばれるアメリカンな商店街の一角。ロケットに乗って宇宙旅行をしている人のインパクト大な看板が目印です。そして、目線を下に下ろすと......。
武装した米軍兵が銃を構えています! もちろんこれはオブジェですが、横田基地の目の前というロケーションも手伝って、アメリカンなムードを演出しています。
扉を開けて、いざ店内へ。外国人のお客さまが遅めのランチを楽しんでいる姿がとても自然に映ります。
「この店のコンセプトは"50年代から60年代のアメリカ"。窓からは横田基地が見えますし、店内にいながらにしてちょっと懐かしいアメリカを感じられるのが自慢です」と教えてくれたのは店長の酒井志朗さん。その言葉通り、店内を見回せば至るところにアメリカを感じさせるアイテムで溢れ、ここが日本であることを忘れてしまいそうです。
色彩を意識したディスプレイもフォトジェニック。雑誌やミュージックビデオの撮影によく登場するのも納得のシチュエーションです。
本場サイズのハンバーガーはボリューム満点!
20種類以上あるハンバーガーの中から店長・酒井さんがおすすめしてくれたのは、「ダイナマイトバーガー」(2,400円)。その名の通り、ボリュームはまさにダイナマイト級!
「スタンダードなハンバーガーに、厚切りの自家製ベーコンと野菜を挟み、目玉焼きを乗せています。ポテトとオニオンリングもセットになっていて、とにかくボリューム満点。初めてのお客さまにはぜひおすすめしたいバーガーです」。
パテはビーフの塊肉をキッチンで挽き、別の部位の牛挽き肉2種をブレンド。食感や味わいに変化をつけているそうです。自家製ベーコンは豚バラ肉を自家製スパイスに漬け込み、乾燥させたうえでスモークして薫り付け。トータルで1週間かけて丁寧に仕上げている自慢の逸品です。
サイドメニューの「オニオンリング」(写真右・700円)は、7種のスパイスをブレンドした衣がスパイシー。高めの温度で短時間揚げることでカリッとした食感になり、玉ねぎの甘さもしっかりと感じられます。ピクルスを加えたアメリカンスタイルの自家製タルタルソースをたっぷりつけて食べるのがおすすめです。
そして、今回のデザートは「ベリーベリーパフェ」(1,000円)。甘ずっぱいベリーがたっぷり入ったクリームにバニラアイスをトッピングし、さらにたっぷりのホイップクリームを絞ったビッグサイズなパフェです。
大人数なら名物メニュー「FUSSAビッグタワーバーガー」(6,500円)をシェアするのも楽しそう。高さ40センチ以上にもなるタワーバーガーには、なんとパテが5枚も入っています。
福生の街並みに何気なく潜むアメリカを探しに
「スタッフの中には福生出身のメンバーもいるんですよ」と酒井さん(写真右から2番目)。吉岡さん(左端)もそのひとりです。福生で生まれ育ち、18歳で一度地元を離れましたが、最近になって福生に戻ってきたそうです。
「クラスや街に外国の方が普通にいることや、街に英語が溢れていること。福生にいたときには当たり前で意識もしていなかったいろいろなことが、当たり前じゃないと知りました。カルチャーショックでしたね」
米軍基地とともに歩んできた街だからこそ、独特の"当たり前"に溢れている福生。
「16号沿いにはアメリカをイメージさせる店がたくさん並んでいます。でもそれだけじゃなくて、たとえば家の軒先に無意識に置かれた雑貨だとか、街に溶け込むようにたくさんの"アメリカ"があるんです。ぜひそんなところにも注目して、福生散歩を楽しんでいただきたいですね」(吉岡さん)
今度の週末にはカメラを持って、異国情緒溢れる街並みを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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