多種多様なクラフトビールの魅力を届ける

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緑色のドアが印象的な「NEIGHBOR」。店内に入ると目に飛び込んでくるのが、ブルワリー(醸造所)のステッカーやラベルが大量に貼られたサーバーです。国内のブルワリーからセレクトしたクラフトビールが8つのTAP(注ぎ口)からそそがれ、季節限定の特別なビールやさまざまな醸造法によって作られたビールを飲み比べることができます。
壁にプロジェクターが投影された店内は落ち着いた雰囲気で、こどもやペット(犬・猫に限る)の入店が可能なこともあり、特に昼12時からオープンする週末は多くの人で賑わいます。

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クラフトビールの魅力にハマり、長くビールの専門店で勤務してきた店長の森陽亮さん。常連として通っていた高円寺の「DINING BAR JAM」でオーナーの川幡雄一郎さんと出会い、意気投合してともに新たな飲食事業の展開を構想しました。場所選びからメニュー作りまで全面的に任されて新店舗出店を計画していた際に現在の物件と出合い、自身が長く携わってきたクラフトビールと、炭火焼きを中心とした料理を提供する同店をオープンさせました。

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クラフトビールの魅力について、「たくさんありますが......」と前置きしながら、「大小いろいろなブルワリーさんがいて、種類が豊富なこと」と答える森さん。クラフトビール界では市場をけん引するような大手メーカーだけでなく、マイクロブルワリーと呼ばれる小規模な醸造所でも、独自の製法や原料で個性的なビールを醸造しています。そうした樽元との出合いで、2025年7月にはオープン1周年を記念し、新潟県上越市の「Gangi Brewing(ガンギブリューイング)」とコラボレーションする形でオリジナルビールを作りました。

日によって変わるビールと絶品料理の数々

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取材時には2種類のビールをいただきました。一杯は、山梨県北杜市にある八ヶ岳ブルワリーの「やまなし桃ヴァイツェン」(写真右)です。醸造の過程で笛吹市産の白桃の果汁が添加された、フルーティーな香りとスッキリした飲み口が特徴の白ビールです。もう一杯の黒ビールは、京都府与謝郡に醸造所とタップルームを構えるASOBI BEERから取り寄せた「夜の戯れ/Nitro Dry Stout」(写真左)。純窒素を使用したナイトロビールで、醸造用水の水質調整に牡蠣殻を利用し、きめ細やかでなめらかなのど越しと、ほどよい苦みに加えさらりとした飲みやすさが特徴のビールです。

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一緒にいただいたお料理は3品。「前菜盛り合わせ」(1,200円)は日によって中身が変わり、この日はよだれマグロのカルパッチョ、オリーブ春巻き、ゼッポリーニ、ローストポークジンジャー、エスニックポテトサラダが入った盛りだくさんな一皿をいただきました。

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同店こだわりの香ばしい炭焼き野菜が乗った「炭焼き野菜とフムス」(700円)も人気です。フムスとは、ひよこ豆をペースト状にしたもの。フムス単体でもしっかりとした味わいで、野菜をディップしながら食べるのがおすすめです。

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豪快な豚バラ肉の塊にたっぷりとした黒酢ソースがかかった見た目が印象的な「黒酢豚」(1,200円)は、同店人気メニューの一つ。やわらかく仕上げられた豚肉と酸味のきいたソースは相性抜群で、ビールがすすむ一皿です。

この場所から、店と野方を盛り上げていく

NEIGHBOR」の店名は従業員みんなで考え、「地域にひらけた店にしたい」という意味を込めてつけられました。その店名通り、野方の地に溶け込み地域に愛されながら成長してきた同店。「これからもお店に通ってくれるお客さまを大切にしながら、野方自体にもっと人が来てもらえるように、周辺店とも協力しながらこの場所のカルチャーを盛り上げていきたい」と森さんは語ります。

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訪れるたび、新たなビールと出合える「NEIGHBOR」。グリーンの扉の戸を開けば、お気に入りの一杯と楽しいひと時が待っています。

※価格はすべて税抜き
※営業時間、販売商品、価格などが変更になる場合がございます。