讃岐うどんならではの歯ごたえ。こだわりの朝練り麺
「蔵之介」は、本場・香川の高松で修行をした大山浩さんが夫婦で営んでいる讃岐うどん専門店。2017年に10周年を迎えた後も、幅広い年齢層のお客さまで連日賑わっている。人気の秘訣はどこにあるのか、うどんを口にした瞬間に分かった。
もっちりとした食感とプルンとした歯触り、この噛みごたえはクセになる。芯の部分までモチモチしていて、喉ごしの違和感が全くない。飲み込むのもためらうほど、ちょうど良い歯ごたえだ。女性客が多いのもうなずける。
大山さんは毎朝、その日の天候によって国産小麦粉の配合や熟成時間を調整している。店によっては前日から仕込むこともあるが、大山さんは「朝練り」を選んだ。修業時代から変わらぬ手法だ。うどんの出来によってその日のテンションが揺さぶられるとのこと。言わずもがな、うどん中心の日々を送っているようだ。
ごくごく飲めるいりこの極上ダシ
蔵之介の魅力はもう一つある。いりこ(煮干し)をふんだんに使った香り高いダシだ。箸が止まらないのはもちろんのこと、ダシを飲むレンゲの手も止まらない。