食べたい料理が必ず見つかる多彩なメニュー

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外観だけでなく、店内もかわいらしい雰囲気。あちこちにカラフルな旗やポンポン、こどもたちの写真などが飾られており、棚には手作りのアクセサリーも並ぶ。席はカウンターも含めて21席ほど。ベビーチェアがたくさんあり、小さなお子さまを連れたお客さまも気兼ねなく食事ができるよう、やさしい配慮が感じられる。
お店ではお子さまの撮影会や、お笑いライブなどのイベントも企画しているそうで、さまざまなお客さまがワイワイ集まるアットホームな空間だ。

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メニューにはアレルギー表示が丁寧に書かれている。大豆を使ったボロネーゼやタコライスなどもあり、アレルギーのある方や動物性食品を制限している方でもオーダーしやすいよう工夫されている。

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英語版のメニューも用意されていてグローバル対応もばっちり。

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乳製品や卵を使わず、つなぎには小麦粉の代わりに米粉を使っているという「キッズAカレー 野菜と鶏そぼろのカレーライス」(550円)。「キッズカレーは三大アレルギー物質の卵と乳製品、小麦を使っていないんですよ」と店主の横山詠津子さん。卵や乳製品を使っていなくても、野菜やお肉の甘みとコクが感じられ、驚くほどおいしい。
横山さんいわく、「食事に制限がある人でも『食べられるもの』ではなく『食べたい!と思うもの』が必ず見つかるお店」をめざしているのだとか。

身体の中から温まる!とろとろ牛すじのコラーゲンカレー

こちらで定番人気のメニューといえば「オリジナルコラーゲンカレー」。前菜やスープ、デザートから選べるサイドメニュー2品とドリンクが付いて、平日のランチなら1,000円、ディナーでは1,650円で食べられる。プチプチの食感が楽しいもち麦入りの玄米ご飯のほか、白米やバゲットも選ぶことが可能だ。

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国産牛のスネ肉やスジ肉と一緒に、じっくり煮込んだ国産の香味野菜がとろとろに溶け込んでいるので、口に入れた瞬間に淡い甘みが感じられるやさしいカレー。舌に伝わるスパイスの刺激は適度で柔らかいのに、なぜか身体はじわじわと温まってきて、食べ進むと汗が出てくる。食べ終わるころには心も体もポカポカしているのだ。

カレーと一緒に選んだのは、「おまかせサラダ」と「とろけるレアチーズケーキ」の2品。

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季節の野菜を使ったサラダは日替わりで、取材日は柿やキヌアが盛り込まれたサラダだった。素材はお子さまからご年配の方まで安心して食べられる、安全で新鮮なものを選ぶのが基本だそう。

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一番人気のデザートは、濃厚なチーズが口の中で広がる「とろけるレアチーズケーキ」。他にもチョコレートブラウニーやベトナム風ココナッツのチェー、シナモン&シュガーの揚げパンなどが人気なのだそう。

おとなもこどもも安心して楽しく食事ができるお店に

「コスタ デル ソル」は、カリーカフェレストランという名前が付いているだけあって、コラーゲンカレーのほかにも「タイ風イエローカレー」「タイ風グリーンカレー」など4種類のカレーをラインナップしている。
しかし、カレー以外にもタコライスやパスタ、ピッツアなど、メインからデザートまで多彩なメニューを揃えているのも魅力。カレー屋さんなのに、なぜこんなに多くのメニューをそろえているのか。その秘密は、店主の横山さんの料理に対する想いにある。

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このお店をオープンする前は、都心にあるフュージョン料理のレストランでシェフをしていた横山さん。出産して店を辞め、子育てに専念しようと思っていたが、やっぱり料理への熱意を抑えられなかった。今より少し駅寄りの場所で物件を見つけ、長女が生後6カ月になった2009年に「コスタ デル ソル」をオープン。住宅街で親しんでもらえるよう、メインに据えたのはレストラン時代にもよく仕込んでいたカレーだった。

2012年には現在の場所に移転し、第2子となる長男も生まれて、てんやわんやでお店を切り盛り。店内で寝かせていた長男が泣き出すと、お客さまが代わる代わるあやしてくれたこともあったそう。

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長男を寝かせていた場所を、今ではおむつ替えスペースに活用。

子を持つ母になって改めて感じたのは、「小さなこどもを連れてゆっくり食事ができるお店がもっとあればいいのに」ということ。加えて、こどもが安心して食べられるメニューを出してくれるお店も少ない。
そうしたことを考えているうちに、「コスタ デル ソル」は自然な流れでこどもにやさしいお店へと変化していった。アレルギーのあるお子さまが来店すれば、その子に合わせたメニューで対応。ヴィーガンのお客さまのためにヴィーガンメニューも考えた。

アレルギーなどの理由で食材を制限されている方は、食事のマイナス面を考えてしまいがち。しかし、「これしか食べられない」ではなく「これが食べたい!」と思えるメニューがあれば、食卓はパッと明るくなるはず。
そんな想いから、横山さんはレストラン時代に培ったレシピや技術をベースに、食材についての知識を習得し、お客さんの体質と体調に合わせておいしく食べられるメニュー作りを続けてきたのだ。

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お店の中にあふれるにぎやかな写真やたくさんのメニューは、この店を訪れる一人ひとりのお客さまがもたらしたもの。そして、お客さまに喜んでもらいたい、おいしいものを食べてもらいたい、という店主の横山さんの想いが作り上げた愛の結晶なのだ。

「最近、疲れぎみかな......」と思ったら、ぜひこのお店を訪ねてみよう。多彩なメニューの中に必ずや「食べたい!」と思える逸品が見つかるはず。そして、お店を出る頃には、心も身体もポカポカになっているはずだ。

※価格はすべて税込
※営業時間、販売商品、価格等が変更になる場合がございます。
※写真、記事内容は取材時(2018年11月20日)になります。