のどかな自然を背景に佇む、心落ち着く"山小屋"

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秩父線「正丸駅」の改札を出てすぐ、山々が連なる自然豊かな場所に佇む「SHOMARU OASIS SHOP山小屋」。茶色い三角屋根と特徴的なデザインの正丸駅駅舎のロゴが目印です。

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明るい自然光が差し込む店内は広々としたつくり。どの席に座っても、豊かな山の気配が感じられる空間です。
「山小屋」という名前の通り、登山者たちが利用できる更衣室や、丸太を使った椅子を設置した休憩スペースも用意されています。

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お店の外にはテラス席が。のどかな自然と川のせせらぎを感じながら、ゆったりとくつろげます。

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お店を切り盛りしているのは、浅見晴美さんと伊澤知美さんのお二人。
「もとは正丸駅の売店でしたが、一度閉めて2024年の3月にリニューアルしたのが『山小屋』です。緑だった屋根も店名に合わせて茶色にしました」と浅見さんは話します。

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なんと、浅見さんは正丸駅が売店だった頃から30年以上勤めているのだそうです。
「当時は子どもが小さくて勤務日数は少なめでしたが、いつのまにか30年。売店の時もお食事を出していて、最初の頃のメニューはうどんとそばだけでしたが、ハイキングの方たちから『お腹にたまるおにぎりや丼ものがほしい』というリクエストがあり、だんだんメニューが増えました」と浅見さん。

注文が入ると、キッチンでは浅見さんと伊澤さんがてきぱきと調理を進めます。伊澤さんが麺をゆであげるタイミングに合わせて、浅見さんが揚げ物を仕上げるなど、ふたりの息はぴったりです。

家庭的でありながら、ここでしか味わえないメニュー

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夏の人気メニューは「冷やし中華」(980円)。錦糸卵は注文を受けてからお店で手作りしており、油を多めに入れて焼くことで、しっとりとした仕上がりになっています。素朴な味わいの冷やし中華はリピーターも多数。この冷やし中華を食べるために訪れる人もいらっしゃるそうです。

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「山小屋コロッケ」(500円)はお店のオリジナルコロッケ。飯能市吾野のじゃがいもを使用し、ひき肉を使わずに天かすを入れて作られたコロッケは、じゃがいも本来の甘みと香りが口のなかに広がります。

「この吾野のじゃがいもは人気で、季節によっては手に入らなくなってしまうこともあるんです。コロッケに使用している天かすは、お店で天ぷらを揚げたときに出たものを使用しているので、エビなどのコクがほんのり感じられるんですよね。配合や仕上がりを工夫しながら試行錯誤して生まれたコロッケです」と浅見さん。

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ころんとしたフォルムがかわいらしい「山小屋餃子」(600円)もお店で手作りしています。しょうが、にんにく、キャベツ、ひき肉のバランスが絶妙で、後を引くおいしさ。こちらは伊澤さんのオリジナルレシピだそうです。
サービスの小皿には、浅見さん特製のお漬物や煮っころがしなど日替わりでつくことも。ちょっとした心づかいが心を和ませてくれます。

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浅見さんが「ぜひ食べてもらいたい」と作ってくれたのが「山小屋天ざるそば」(1,100円)です。運ばれてきて驚いたのは天ぷらの種類の豊富さ。季節の野菜などその時期に獲れたものを天ぷらにしてくれます。取材をしたこの日はかぼちゃ、ズッキーニ、なす、いんげん、まいたけ、三つ葉、さつまいも、ピーマンなどの野菜がぎっしり。

バイカーやサイクリストの憩いの場に

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店内には秩父エリアの名産品のほか、山小屋ピンバッジなどのオリジナルグッズも。木製キーホルダーは、「山小屋」を運営している「ぶな総合企画」の社員さんたちの手作りだそう。
どのキーホルダーも素朴で愛らしい仕上がりです。

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「お客さまが残さずに食べてくれて、お皿が空になって返ってくると本当にうれしいんです」と浅見さんは話します。
取材中も地元の方が食事に来たり、バイカーやサイクリストの方が外の椅子に座って一休みしていたりなど、それぞれのスタイルで「山小屋」を利用していました。

「山小屋」を訪れれば、穏やかな山の景色とおいしいご飯に癒されるはず。自然に囲まれた駅からすぐの「山小屋」で、のんびりとお食事を楽しんでみてはいかがですか?

※価格はすべて税込。
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