ひとりでも入りやすい、カフェスタイルの牛タン専門店

秩父といえば豚ホルモンの焼肉が盛んな地域。市内には養豚場や食肉市場があり、新鮮なホルモンが手に入ることから街には豚ホルモン焼きの店が点在しています。そんな豚ホルモンの街・秩父に、牛タンをメインにした「秩父LAMP」がオープンしたのは20199月のこと。

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店内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、天井に吊るされたカラフルなビニール傘。ここ数年、テーマパークやカフェなどでよく見られるようになった「アンブレラスカイ」を取り入れていました。また、フロアの木製棚には秩父のお酒やパンフレット、雑貨などが飾られ、女性ひとりでも入りやすいカフェのような雰囲気です。

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そしてユニークなのがこの店のオーダー方法。店内ではQRコードを読み込むとスマートフォンにメニューが表示され、そこから注文したいメニューをタップ。非接触で注文が完了するので、安心して食事を楽しむことができますね。

店内で炭火焼きする本格派の牛タンメニュー

モバイルオーダーで注文をすると、料理が運ばれてきます。今回ご用意いただいたのはLAMP自慢のメニュー。

「牛タンランチプレート」スープ・ドリンク付き(1,100円)は牛タン焼きをとろろと一緒に味わうイチオシメニュー。店内で炭焼きにしているので香ばしく、牛タンらしい歯応えもありながらしっとりと柔らかいのでどんどん箸が進みます。新鮮な野菜がたっぷりと添えられているのも嬉しいですね。

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「秩父野菜と横浜ビールパンのオープンサンド」スープ・ドリンク付き(1,000円)も人気のメニュー。ビール酵母で作ったパンにしっとりとした牛タンのハムやマッシュポテト、野菜などを挟んだり、そのまま味わったり。自由なスタイルで楽しめるオープンサンドです。

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そしてもうひとつ、ハラミステーキのサンドイッチ(1,500円)もボリューム満点! フォトジェニックな"萌え断"が目にも楽しい1品です。

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15年以上にわたる焼肉店の経験を生かしたメニューづくり

店のオーナーを務めるのは鬼島利英さん。高校のアルバイトで飲食店を経験し、その後飲食店に就職しました。20歳からは15年以上焼肉店で働いていたこともあり、肉の知識は豊富。20代後半から徐々に「自分で店を出したらどんなふうになるんだろう」と考えるようになったといいます。

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LAMPでは、先ほど紹介したプレートやサンドイッチの他にも、牛骨からしっかりとダシを取った冷麺、和牛100%のパティやハラミステーキを使った各種ハンバーガーなど、長年肉料理に携わってきた経験を生かしたメニューが並びます。また、ディナーは厨房で炭火焼きして提供する焼肉メニューもあるそうです。

秩父のクラフトチョコレート工房との出会い

LAMPには牛タンのほかにもこだわりの食材があります。それはチョコレート。エクアドル産の希少なカカオを使って手作りする、秩父市内のオーガニッククラフトチョコレート工房「CHICHIBU CHOCOLATE FACTORY」とコラボし、チョコレートドリンクやクラフトチョコフラッペ(各700円)などの提供を始めたのです。

「たまたま知人の紹介で『CHICHIBU CHOCOLATE FACTORY』の職人さんと出会ったのですが、感覚が似ていることもあってすぐに意気投合し、コラボすることになったんです。少量生産だからこそ、カカオ本来の香りと味わいがしっかりと感じられるのがクラフトチョコレートの魅力。職人の方の人柄を含めて、良い巡り合わせだったと思います」。

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CHICHIBU CHOCOLATE FACTORY」は今のところ実店舗はなく、オンラインショップのみ。秩父市内ではコラボしている2店舗でのみ購入できます。

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初めての土地での開業を支えたサポート制度

店を出すまで秩父とはほとんど縁がなかったという横浜出身の鬼島さん。「2年ほど前、そろそろ自分の店を持ちたいと思って本格的に動き始めた時、『秩父市チャレンジ飲食店』という企業支援プロジェクトがあることを知って応募したんです」。

秩父地域おもてなし観光公社と秩父市、西武鉄道の3者が共同で行うこのプロジェクトは、秩父市内での飲食店開業を目指す人をサポートするもの。プロジェクトが始まった2019年に20件ほどの応募があり、最終選考を勝ち抜いたのが鬼島さんでした。「駅近で目の前は市役所、約15坪の路面という好条件のスペースを約2年間格安で借りられます。資金面でのサポートも大きかったですし、運営に関するアドバイスもいただけて、本当にありがたかったですね」。

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こうして出店の夢が叶った鬼島さん。「自分の強みを生かして、秩父にも新しい食文化を」と考え、思いついたのが牛タンの店でした。

「秩父には豚ホルモンの焼肉店はたくさんあるのに牛肉の店は少ないんです。ホルモンになじみのある秩父だから、牛タンならきっと親しみやすいはず。ヘルシーで旨みの詰まった牛タンのおいしさを秩父の人たちにも知ってもらいたいと思ったんです。ただ、設備の関係で本格的な焼肉店にするのは難しくて、行き着いたのがこのスタイルでした」。カフェスタイルの牛タン専門店は、ある意味偶然の産物だったようです。

ところで気になることがひとつ。制度は約2年間限定、その後はどうなってしまうのでしょうか?

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20223月までにLAMPは "卒業"。その後は場所を移して西武秩父駅の東側・県道140号沿いで焼肉店を始めます。今はまさに新店準備の真っ最中なんですよ」。着々と準備が進む様子はお店のSNSにも随時アップされています。

最後に、「店を出すまでは"秩父=芝桜"というイメージ」だったという鬼島さん。移住してからはそのイメージは変わったのか訊ねてみました。

「秩父は毎日のようにお祭りが開催される元気な街。野菜や果物、そばもおいしいし、アウトドア にも向いている。秩父は芝桜だけじゃないんです! と言いたいですね(笑)」。

なかなか遠出の旅行ができない今日この頃ですが、次の週末、"芝桜だけじゃない秩父"と牛タンランチを満喫しに来ませんか?

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