sand1.jpg多摩川線の是政駅から徒歩で約10分、大きなレンタルスペースの一角が、本日の目的地「サンドブラスト彫刻 リベルテ」です。

sand2.jpg講師は鳥山ひろこ先生、体験者はご近所にお住まいの川原さんです。

sand3.jpgsand4.jpg鳥山先生の教室では、自分用に制作される方が多いとのこと。川原さんもご自分用のクリスマスプレゼントとしてグラスを作ります。それではさっそく、体験スタートです!

1.コップの色とデザインを選ぶ

本日ご用意していただいたのは、東京都の伝統工芸品にも指定されている赤と青のグラス。 切子にも使われる素材を使用しています。

sand5.jpgこちらのグラスは二重構造となっており、透明なグラスの上に色ガラスを重ねています。柄を付けた部分の色が残り、砂を吹き付けた部分は白く変化するそうです。

川原さんは赤のグラスと、華やかな花柄のデザインを選択しました。

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2. ゴムマスクに名前を下書きする

グラスに彫る自分の名前を、ゴム素材のシールに下書きします。

sand7.jpgsand8.jpg洗剤やアルコールでグラスの汚れを洗浄し、このゴムマスクを貼り付けます。

3.ゴムマスクをカットする

下書きのラインよりも外側のラインをカッターでカットします。文字が細くなりすぎないようにするのがポイントです!

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4.デザインシールを張る

今回は雪が降っているように結晶を散りばめます。このとき、結晶の向きを合わせると綺麗に仕上がるそう。繊細な雪の結晶が、どのように彫られていくのか楽しみです!

sand11.jpg次に特別な技法で作られた花柄のデザインシールを、名前と反対側へ貼り付けます。手の指紋が付かないよう、端の余白部分を持って、中央からシールを乗せます。鳥山先生の「一発勝負です!」という言葉に緊張気味の川原さんでしたが、バランスよく張り付けることができました。

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5.砂を吹き付ける

全体のデザインが固まったら、他の教室ではなかなか体験することのできない"砂を吹き付ける"工程に入ります。内側に砂が当たらないように、飲み口の上をガムテープでガードします。

sand14.jpg砂を吹き付ける作業は、サンドブラスターという箱の中で行います。

sand15.jpgエプロン、腕カバー、ゴム手袋を装着した川原さん、ワクワクした表情でサンドブラスターの操縦席へ。肘を固定し、透明な窓から中を見渡せるように椅子の高さを調整します。

sand16.jpg「では、少しずつ砂を出していきます」鳥山先生の合図と共に、ノズルから砂が飛び出してきました!

sand17.jpg思いのほか勢いのある砂に、「おぉ~!」と驚嘆の声が上がる中、「最初はグラスに当てずに、砂が一定の量になってきたら、10cmほど離してグラスに吹き付けてください」という先生の指示通り、落ち着いて砂を吹き付ける川原さん。

sand18.jpg「一瞬で出来上がるイメージがありましたが、想像していたよりもじっくりと色が変化しています!」と、楽しそうに実況してくださいました。

sand19.jpg鳥山先生によると、慌てずに、まんべんなく砂を吹き付けるのがポイントだそうです。光に透かして見ると、ところどころに赤い部分が見えてくるので、 そのあたりも整えていきます。時間をかけて砂で色ガラスの表面を叩き落とし、先生のOKが出たら仕上げに入ります。

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6.デザインシールを剥がして紙ヤスリで磨く

彫り立てホヤホヤのグラスから、デザインシールを剥がします。

sand21.jpg雪の結晶は砂の摩擦熱でグラスにしっかりと貼り付いているので、カッターを横にして刃を立てないように剥がします。

sand23.jpgシールを全て剥がしたら、最後に紙ヤスリで磨いていきます。 グラスとヤスリを水で濡らし、10分ほどかけて優しく磨きます。

sand24.jpgできたての時と比べて毛羽立ちがなくなり、滑らかな手触りへと変化しました。

sand25.jpg「とても楽しかったです。自分の名前が刻まれたコップで、一番最初に何を飲もうか......考えるだけでワクワクします!今度は誰かのために作りたいです♪」と川原さん。とびっきりの笑顔を見せてくれたところで今回の体験は終了です!

sand26.jpg「サンドブラスト彫刻 リベルテ」の工房には、鳥山先生の作品がズラリと並べられており、繊細な絵柄は今にもガラスの中から飛び出してきそうなものばかり。もともとガラスやクリエイティブなことが好きだった鳥山先生は、お子さまが大きくなってきたのを機にサンドブラストを始めたそうです。

難しいデザインや、一手間も二手間もかかる技術をふんだんに使用して制作することにやりがいを感じるとのこと。今後は自身の作品を作り上げていくだけでなく、学んできた技術を引き継いでいきたいという強い志をお聞かせくださいました。

sand27.jpg「サンドブラスト彫刻リベルテ」は、火・木・金・土曜日営業で、基本的に1対1のマンツーマンの予約制。グループレッスンは4人まで受け付けているそうです。詳細は直接お問い合わせください。
自分のために、誰かのために、世界で一つだけのプレゼントを手作りしてみたい方は、ぜひ一度体験してみてください。

※サンドブラストを施したグラスは、普通のグラスとは取り扱いが異なります。食洗機にかけることと熱湯はNGですが、7080℃であれば問題ないとのことです。

※体験の内容は変更になる場合がございます。